IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 “It Chapter Two”

監督:アンディ・ムスキエティ

出演:ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダー、
   イザイア・ムスタファ、ジェイ・ライアン、ジェームズ・ランソン、
   アンディ・ビーン、ジェイデン・マーテル、ソフィア・リリス、
   フィン・ウォルフハード、チョーズン・ジェイコブス、
   ジェレミー・レイ・テイラー、ジャック・ディラン・グレイザー、
   ワイアット・オレフ、ビル・スカルスガルド

評価:★★★




 ペニーワイズ氏は27年ぶりにようやくデリーの町に還ってくるものの、映画の方はたった2年で戻ってきた。子ども時代の強烈な出来事を共有したルーザーズ・クラブの面々はしかし、出来事の詳細を忘れ、バラバラの人生を送る。『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は彼らが故郷で再会し、ペニーワイズ氏と再び対決する様を描く。

 一作目(17年)とのいちばんの違いは、登場人物が子どもから大人へと成長したことで、これはあまり歓迎したいことではない。ペニーワイズ氏の見せる心の弱さの具現化は、大人でも十分恐ろしいものであるものの、より肩入れしたくなる画は、結局子どもの方だ。郷愁がキーワードになっていることも、それを裏づける。大人がそれに浸ると、一歩間違うと、貧乏ったらしくなる。

 尤も、ジェームズ・マカヴォイやジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダーといった一流どころが出ていることもあり、さすがに貧乏臭くはない。と言うか、今回の新機軸は27年という時間が握る。誰もが持つ記憶というものの意味、それも思い出と呼べるものの価値が、ペニーワイズ氏の見せる悪夢の中に浮かび上がる仕掛けだ。痙攣を起こしながら、だけど。大人が怯えるという弱さをフォローする。

 対決を通してルーザーズ・クラブの面々は記憶を取り戻していく。それは自ら蓋をした幼少時の悩みであり、時の流れにより抗う術を与えられないまま消えゆく儚いものだ。それでも共有した思い出は強い。それが力になることがある。悪夢はそれに説得力を持たせるツールでもある。

 悪夢がより大胆不敵な変態を見せるのは、続編ゆえか。ペニーワイズ氏は相変わらず自在に姿を変え、身体のサイズも大きくなったり小さくなったり。ほとんど怪獣的な存在になってしまうのに苦笑いしつつ、やはりその暴走には手に汗握る。時折ユーモアを見せる余裕もある。恐怖と笑いは相性が良い。基本だ。

 ルーザーズ・クラブ全員の悪夢や恐怖を取り上げる。どうしてもダレてしまうところが出てくる。ただ、それを極力回避しようと工夫の跡が見える。今回出番がないと思われた子役俳優たちが再登場、編集の技で綺麗に話に溶け込むし、ルーザーズ・クラブの人間関係の揺さぶりも良いアクセントになる。MVPはビル・ヘイダーか。深刻な話に丁度良い塩梅の笑いを投下する。しかも終幕には美味しいところを持っていく。それからデブ少年が腹筋ありのハンサムになって登場するのも可笑しい。しかも、あぁ…これは言えねー。演じるジェイ・ライアンは今後、伸びてくるかも!?





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