マレフィセント2

マレフィセント2 “Maleficent: Mistress of Evil”

監督:ヨアヒム・ローニング

出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファー、
   ハリス・ディキンソン、サム・ライリー、キウェテル・イジョフォー、
   エド・スクライン、イメルダ・スタウントン、MIYAVI、
   ジュノー・テンプル、レスリー・マンヴィル

評価:★★




 何よりも注目すべきはミシェル・ファイファーの登場だ。アンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントと対抗するには、相当なスターパワーとスケール感、そしてユーモアのセンスが必要だもの。ファイファーは魔女やキャットウーマン等、フリーキーな役柄もお手の物、任せて安心だ。…って、今回は人間役だったか。

 『マレフィセント2』でファイファーが演じるのはマレフィセントの娘オーロラ姫のフィアンセ、フィリップ王子の母親イングリス王妃だ。つまりジョリーとファイファーが娘息子の母親として対決する。ひゃっほう。そんなわけで見せ場は早々にやってくる。会食場面だ。あからさまに悪の化身な雰囲気のジョリーとそんな彼女をじりじり責めるファイファーの画が可笑しい。ふたりとも怖いだけでなく、ちゃんとユーモアを醸し出しているのが良い。

 だからどうしてジョリーとファイファーの母親バトルをもっと前面に押し出さなかったのか、本当に疑問だ。ファイファーは国レヴェルの陰謀を隠していて、義理の娘たちが暮らす国を自分のものにするばかりか、妖精たちを全滅させようと企んでいる。つまり物語に戦争や政治が持ち込まれるわけで、「人間 vs. 妖精」って、誰がそんなのを観たいのだ。

 ジョリーが中盤、妖精の世界に引っ込んでしまうのもつまらない。怪我をしたマレフィセントが手当てを兼ねて妖精の国に滞在、自分のルーツを知ることになる。当然その間ファイファーとは顔を合わせないわけで、せっかくの二大女優の無駄遣いというものだ。ちなみにファイファーの相手はオーロラ姫役のエル・ファニングが務める。まあ、こちらもそれなりに楽しいのだけど。って言うか、ファニング、やっぱり可愛い!

 遂にジョリーとファイファーが再び顔を合わせる場面は拍子抜け。遂に壮絶な戦いが始まると思いきや、タメというものを全く効かせないあっさり描写。再びふたりは引き離され、また別の者を相手に戦い始めるではないか。敗れ去るファイファーの往生際の悪い演技はサイコーだけど。「ヘアスプレー」(07年)を思い出す。

 それにしてもこのシリーズ、マレフィセントから怖さを引き出す素振りすら見せない。ジョリーがどれだけ凄味を出しても、その奥には愛情深さが見え隠れする演出を貫く。本物の恐怖があればこそ、愛情も際立つというものだろうに。そもそもあの角ありコスチュームは本当に怖いのか邪悪なのかという疑問もあるしな。ディズニーの限界か。





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