フッド:ザ・ビギニング

フッド:ザ・ビギニング “Robin Hood”

監督:オットー・バサースト

出演:タロン・エガートン、ジェイミー・フォックス、ベン・メンデルソーン、
   イヴ・ヒューソン、ティム・ミンチン、F・マーレイ・エイブラハム、
   ジェイミー・ドーナン、ポール・アンダーソン

評価:★★




 参考にしたのかどうか知らないけれど、『フッド:ザ・ビギニング』と似た匂いを感じさせるのは「シャーロック・ホームズ」(09年)だ。世間に良く知られた物語を、時代はそのままに現代的にアレンジ、新しい命を吹き込む。上手く行けば、刺激的な風が吹くかもしれない。

 そうして力を入れられるのは、ロビン・フッドを象徴する弓のヴァージョンアップとそれと連動したアクション描写だ。フッドが持つだけでも大変な弓をキメポーズよろしく構え、敵を確実に仕留めていく。フッドの身体も良く動く。編集もそれらしい気配を発散する。やたら火が燃え上がるサーヴィス付き。

 ただ、アクションを派手にしたからと言って、物語や人物が生まれ変わるわけではないことには気づかなかったらしい。ロビン・フッドと言ったら弱きを助け強きを挫く義賊のイメージが強い。話はフッドがフッドになるまでを描くもので、恋人マリアンとの関係も含め、その活動は実に単純明快。今の時代には古く臭く思える。

 それからタロン・エガートンの器用は成功か否か、判断に迷うところだ。デビュー時に比べると随分精悍な顔つきになったことは間違いないものの、身体が大きくないせいかスケール感には乏しい。しかし話は大作感が前面に出る。結果、彼の努力型の個性が露わになり、華という点で苦しいものを感じるのだ。

 アラビア人には見えないジェイミー・フォックスがフッドを鍛えるあたりは、新機軸なのか。ほとんど「ロッキー」(76年)的根性論で鍛え上げるのが、いっそ可笑しい。マリアンがいかにも花を添える役割に終わるのは、はっきり物足りない。演じる女優は魅力不足。

 でもまあ、いちばんの疑問はジェイミー・ドーナンの使い方だ。続編を意識した作りゆえ、見せ場がまるでなく、説得力のないリーダーに君臨し、フッドに愛する人を奪われ、挙句…。丸刈りで登場し、ジュード・ロウ型ハゲが進行中であることを見せつけるのも衝撃的だ。素っ裸になってバカな愛の言葉を口にしていた方がマシかもしれない。





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