メリークリスマス!そして良いお年を

 何と言うことでしょう。2019年も、令和元年ももう終わりです。ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」に溺れながら、光陰矢の如しを痛感する毎日です。今度のグラミー賞はアイリッシュの総ナメで良いのになぁ。

 …という挨拶を書けばもうお分かりでしょう。本日で FILM PLANET blog 年内通常更新が終了です。我ながら毎度冬休み突入が早いなぁと思いますが、今年はのんびりもできません。何故なら次回のアカデミー賞の開催が通常より大分早いから。年が明けたらすぐにノミネーションが発表されて、一カ月後にはもう授賞式です。

 あぁ、のんびり楽しみたいのになぁ。一昔前は3月下旬に授賞式開催だったのになぁ。ノミネーションが発表されてから授賞式まで2カ月近くあった頃が懐かしく感じられます。

 そう言えば去年の挨拶では、日本の若手俳優についてちょろっと触れたら、またしてもやたら反響があったのですよ。なので今年もやっぱりちょろっと触れておこうと思います。と言っても、日本の作品はさほど見ていないので(ほとんどTVドラマチェックなので。映画は有料テレビ放送でのチェックがいちばん多いので)大したことは書けませんが…。

 今年最もブレイクした俳優と言ったら、はいー、横浜流星になるのでしょうね。『オオカミ少女と黒王子』(16年)『キセキ あの日のソビト』(17年)あたりでは全然印象に残っていなくて、『虹色デイズ』(18年)でかろうじて覚えていたくらいなのですが、ユリユリ役の『初めて恋をした日に読む話』で一気に来ましたねぇ。確かに魅力的で、役柄にハマるというのはこういうことをいうのでしょう。しかーし、このドラマの魅力は結局深田恭子でしょう。深田にしか許されない天然系ヒロイン、毎度、可愛い-と言いながら楽しみました。自分はというと、高校生役の横浜=ユリユリに自分を重ねて観るという図々しさで押し切りましたよ。このドラマには永山絢斗や中村倫也も出てきて、一応横浜のライヴァル役なのですが、初回から横浜に対する演出の気合いの入り方が永山や中村とは全く違っていて、深田が誰と最後結ばれるかは一話目の時点で一目瞭然。深田と結ばれるためには横浜の中に自分を見るしかないのでした。あぁ、はいはい、アブない奴だと分かっていますわさ。でも、これこそが深田作品の正しい見方…でしょう?ところで、全然関係ありませんが、今年の日本アカデミー賞では、深田が『空飛ぶタイヤ』(18年)で助演女優賞候補に挙がっていました(優秀助演女優賞受賞とは言いたくない)。誰か、この映画で深田の演技のどのあたりがスペシャルだったのか、教えて下さい。分からない。本当に分からない…。

 ちなみに横浜は、その後の『あなたの番です』『4分間のマリーゴールド』を見ると、実力不足があからさまで、厳しいところでした。『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』みたいに少々ぶっ飛んだところのある役柄だと気にならないのですけどね(ちゅーか、この映画では三番手の役どころながら、作品を乗っ取っていました)。今はちょっと前の竹内涼真みたいにバブル真っ只中にいますが、今のうちに修業を積んでおかないと、後々痛い目に遭うのではないかなぁ(とりあえず、発声をしっかり!)。ビー・ケアフル。

 『あなたの番です』は…いやー、凄かったですねー。何が凄かったかってミステリーファンを舐め切ったはったり勝負の大雑把な演出・展開の連続で、前半の時点でもはやかなりゲンナリしていたのですが、横浜が出てくる後半はさらに酷くて、もはや収拾がつかなくなっていました。田中圭の「俺って可愛いでしょ」演技にもゲンナリ。『おっさんずラブ』(18年)後、全部この演技(ちなみに『おっさんずラブ』の続編は無惨な失敗作)。ただし、横浜の言葉に心の入らない演技が横にあるおかげで、それよりはマシと思えたのはラッキーだったかもしれません。ちなみに放送当時、横浜の演技を讃える記事が大量に投下されていたのは何だったのでしょう。あれを褒めるって相当勇気がいると思うのですが、これが忖度ってやつですか?褒め殺し…じゃないよね?

 あら、横浜関係で語り過ぎたわ。後は駆け足で、面白かったドラマ、つまらなかったドラマを簡単に。

●面白かった。
『わたし、定時で帰ります。』
 現代社会での働き方についての考察が冴えていた。吉高由里子の演技は相変わらず癖になる。向井理を100年ぶりに悪くないと思った。これも役にハマったというやつ。

『きのう何食べた?』
 オッサンふたりの何気ない日常が愛しい佳作。西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗…キャスト全員ハマり役。磯村が演じたジルベールには笑ったわー。

『ノーサイド・ゲーム』
 いかにも池井戸潤ドラマで、その点では可もなく不可もなくなのだけど、ラガーマンたちの面構えが大いに見応えあり。ジャニーズに絶対縁のない顔・顔・顔…。その中に本物のラガーマン廣瀬俊朗がいて、これが良いの。演技自体は素人丸出しで下手くそなのだけど、時折ハッとさせられる表情を見せる。例えば大泉洋とのラストシーンで見せる表情なんて、絶対プロではできない表情。

『まだ結婚できない男』
 阿部寛はやっぱりこのシリーズでしょう。ごひいき夏川結衣が出てこないのが大いに寂しいものの、新女優陣も悪くないし、阿部ちゃんの予測不能な動きには華がある。人間観察眼の優れた人が作ったドラマ。

『G線上のあなたと私』
 波瑠が偉いのは本物のコメディ演技ができるところ。笑いの間が取れるのはもちろんのこと、その裏側に潜む悲しみもちゃんとすくい上げている。中川大志、松下由樹との掛け合い、素晴らしい。

『同期のサクラ』
 当たり外れの多い遊川和彦作品の中で、これは当たりの方。取り上げられる問題がいちいち生々しく、けれどちゃんとハートも感じられる。主人公がどんどん追い詰められていくあたり、同期たちが思い悩む姿、いちいち胸に突き刺さる。

●イマイチだった。
『3年A組 今から皆さんは人質です。』
 説教されるのが大嫌いなんだよー。イイコト言ってるようで、けれど大人が感じ入るにはあまりに幼い。構成は毎度ワンパターンで、「真犯人」は拍子抜けも良いところ。最終話、ごひいき菅田将暉にカメラに向かってネット演説させるという演出には怒りが…。菅田がこんなに格好悪かったことはない。生徒役の特筆すべきところのない若手たち(…と言いつつ、神尾楓珠は伸びそうな気がする))の中に永野芽郁(と上白石萌歌)がいたのも菅田の誤算。天才型・本能型の永野と並ぶと、菅田が意外に技術型であることが丸分かりになって、いつものシャープな演技が頭でっかちなそれに見える。これだから永野みたいなタイプは怖いのだ。

『集団左遷!!』
 同時期に『わたし、定時で帰ります。』が同じ放送局でかかっていたのが大いに皮肉。働き方について誰もが考える時代、根性論で押し切る主人公が、正真正銘のぱーぷりんに見える。福山雅治に喜劇のセンスが全くこれっぽっちもないのも致命的で、ずっと福山が空滑りしているのを見せられる。香川照之のようなホンモノの役者を隣に置いちゃ、ダメ。

『ニッポンノワール 刑事Yの反乱』
 革新的な刑事ドラマというよりは、何でもありに逃げたバカドラマ。例えば、主人公の記憶喪失がご都合主義に使われるあたり(謎解きでさえ、これに頼るなよ!)、頭を使っていない証拠。後半になって人体実験云々という展開になってきてからは、もはや賀来賢人が気の毒に見える。


●朝ドラについて。
『まんぷく』
 極めて朝ドラらしい朝ドラ。せっかく安藤サクラを起用できたのだから、もっと冒険すれば良いのに(でも世間はその既定路線がお好きなようで)。長谷川博己が逮捕されては安藤がそれを支える…の繰り返しだった。…と文句をつけつつも、このドラマを見てからカッ●ヌ●ドルを買う頻度が増えた。ハハン。

『なつぞら』
 どの角度から見ても可愛い広瀬すずを眺めているだけで幸せ。しかーし、このドラマのMVPはやっぱり草刈正雄でしょう。いやー、いつの間にこんな立派な演技をする人になっていたんだー。女をチャラチャラ口説いているイメージしかなかったのだけど…(『真田丸』は観ていない)。吉沢亮の人気がやたら盛り上がったようだけど、良さが分からない。『キングダム』のように声を張る演技だと悪くないのだけど、普通の喋りになると、途端に精彩を欠く(今度、大河ドラマに主演するそうで、いやー、NHK、勝負に出たね。綺麗な顔でも主役タイプではないと思うんだけどなー)。『なつぞら』ボーイズなら、ひいきにしている岡田将生や山田裕貴を差し置いて清原翔を推したい。モデル上がりだけど、牧場の息子役だから、それを感じさせなくて、でも適度なモダンさあり。

『スカーレット』途中まで。
 戸田恵梨香は安定感抜群。本人にきゃぴきゃぴしたところが全くないので、かえって喜劇を大いに意識した場面が可笑しい。大島優子が意外に悪くない。林遣都は楽しそうで何より。初めて意識して観た人では、松下洸平がとても良い。すンごく良い。今までどこに隠れていたんだ。素朴ながら芯のある佇まいが物語に美しく溶け込んでいる。「イイオトコ」とはこういうのを言う。戸田ともお似合い。この後、黒島結菜と伊藤健太郎の『アシガール』コンビが出てくるそうで、楽しみにしている。

 あぁ、もはや年末の挨拶ではないこの長さ。一体…。まあ、いいや。

 通常運転に戻るのは2020年1月13日の予定です。はいー、三週間も休みます。ただし、木曜のQuick BUZZのみ更新します。今年もFILM PLANET blogに遊びに来て下さった皆様、どうもありがとうございました。

 メリークリスマス!そして良いお年を。





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