December 13-15 2019, Weekend

◆12月第2週公開映画BUZZ


スキャンダル “Bombshell”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:ジェイ・ローチ
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$317,014(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:66.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:シャーリズ・セロン
           助演男優賞:ジョン・リスゴー
           助演女優賞:ニコール・キッドマン
           助演女優賞:マーゴット・ロビー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

リチャード・ジュエル “Richard Jewell”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:クリント・イーストウッド
 Budget:$45,000,000
 Weekend Box Office:$4,680,124(2502) zzz...
 OSCAR PLANET Score:70.8
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ポール・ウォルター・ハウザー
           助演男優賞:ジョン・ハム
           助演男優賞:サム・ロックウェル
           助演女優賞:キャシー・ベイツ
           助演女優賞:オリヴィア・ワイルド
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Uncut Gems”
 配給:A24
 監督:ベニー・サフディ、ジョシュ・サフディ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$537,242(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:91.8 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:アダム・サンドラー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

名もなき生涯 “A Hidden Life”
 配給:STXエンターテイメント
 監督:テレンス・マリック
 Budget:$9,000,000
 Weekend Box Office:$50,383(5)
 OSCAR PLANET Score:76.3
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:アウグスト・ディール
           助演男優賞:マティアス・スーナールツ
           助演女優賞:ヴァレリー・パフナー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Seberg”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:ベネディクト・アンドリュース
 Budget:$8,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:48.5
 Oscar Potential:主演女優賞:クリステン・スチュワート
           助演男優賞:ジャック・オコンネル
           美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞

ジュマンジ ネクスト・レベル “Jumanji: The Next Level”
 配給:コロンビア
 監督:ジェイク・カスダン
 Budget:$125,000,000
 Weekend Box Office:$59,251,543(4227) Great!
 OSCAR PLANET Score:59.5
 Oscar Potential:主演男優賞:ドウェイン・ジョンソン
           助演男優賞:ジャック・ブラック
           助演男優賞:ケヴィン・ハート
           助演女優賞:アウクワフィナ
           助演女優賞:カレン・ギラン
           美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

ジョン・F・ドノヴァンの死と生 “The Death and Life of John F. Donovan”
 配給:モメンタム
 監督:グザヴィエ・ドラン
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:21.4 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:キット・ハリントン
           作曲賞

“Black Christmas”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ソフィア・タカール
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$4,240,245(2625)
 OSCAR PLANET Score:50.8
 Oscar Potential:主演女優賞:イモジェン・プーツ

6アンダーグラウンド “6 Underground”
 配給:Netflix
 監督:マイケル・ベイ
 Budget:$150,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:43.8
 Oscar Potential:視覚効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ライアン・レイノルズ
           助演女優賞:メラニー・ロラン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『スキャンダル』は#MeToo運動が盛り上がる前の2016年、FOXニュースの創設者でCEOのロジャー・エイルズがキャスター、メーガン・ケリーらを始めとする女性たちからセクシャル・ハラスメントで訴えられた事件を描く実話ドラマ。今年の賞レースの一翼を担うことを期待されての公開になる。果たして、評価は悪くない。今の時代にフィットした価値ある題材を魅力的なキャストにより映像化することに成功。ケリー役のシャーリズ・セロンが本人とは分からない変身演技を見せれば、グレッチェン・カールソン役のニコール・キッドマンやアシスタント役のマーゴット・ロビーも見事な存在感。憎まれ役のエイルズに扮したジョン・リスゴーも素晴らしい。…と演技合戦が讃えられている感。ただ、題材に最善の演出がなされているかというと、そこは改良の余地があるとの指摘も目立っている(当初の予測より全体評価が伸び悩んだ印象)。賞レースではセロンとロビーの演技賞中心の戦いが見込まれている。また、メイキャップ&ヘアスタイリング賞でもチャンスがあるのではないか。興行的には限定封切りで天晴れなスタート。何とか拡大公開の成功に繋げたい。

 クリント・イーストウッドが89歳にして40本目の監督作を発表。『リチャード・ジュエル』がその作品で、1996年、アトランタ・オリンピック開催期間中に爆破テロ事件が勃発、不審なバックを発見した警備員リチャード・ジュエルが、多くの命を救いながら容疑者として誤認逮捕された実話を基にしている。この重量級の題材をここに来て手掛けるヴァイタリティはどこから来るのか、頭が下がるばかりだが、その出来映えが近年の監督作の中でベストと聞くと、ますます尊敬するしかない。実情を酷くシンプルに描き過ぎている嫌いはあるものの、それでもイーストウッド独特の優雅な演出は健在、人物の輪郭を丁寧に描き込み、それゆえにドラマが重さと誠実さを伴いながら胸に迫ってくるとのこと。ジュエルを演じるポール・ウォルター・ハウザーはイーストウッドの大抜擢に応える好演。彼を支える母親役のキャシー・ベイツと手を差し伸べる弁護士役のサム・ロックウェルもハートある演技を見せる。…と来ればオスカー参戦に期待がかかる。BUZZの盛り上がりが遅れている感はあるが、主要部門に食い込む可能性がある。ただ、興行的には大撃沈の出足。過去20年のイーストウッド拡大公開作の中でワーストの出足になってしまった。あぁ…。

 テルライド映画祭でプレミア上映された『Uncut Gems』は躍進著しいサフディ兄弟による犯罪映画。近年はNetflixとタッグを組み配信の世界での活躍が目立つアダム・サンドラーが主演というのも話題。顧客や恋人に商品を盗まれて窮地に立たされたニューヨークの宝石商が、一発逆転を狙い犯罪に手を染めることに…。大凡サンドラー映画とは思えないプロットなのだが、これが滅法評価が高く、もしかしたらサンドラー映画史上最高のそれと言って良いかもしれない。サフディ兄弟が画面に注ぎ込む不安と緊張に説得力があり、犯罪劇としての魅力がたっぷり。サンドラーもドラマティックな演技ができることを証明している。監督と俳優の異色の組み合わせがこれほど上手く機能する例も珍しいとのこと。では賞レース参戦はどうか。賞受けし難いジャンルであること、サンドラー自身が賞受けしないタイプであることが気がかりではあるが、チャンスは全くのゼロではない。事実、ナショナル・ボード・オブ・レヴューでは主演男優賞を受賞している。興行的には限定封切りとなり『スキャンダル』を上回る猛烈なオープニング成績。さて、拡大公開の成功、なるか。

 『名もなき生涯』はカンヌ映画祭で話題を呼んだ巨匠テレンス・マリック監督作。第二次世界大戦下のオーストリア、アルフレッド・ヒトラーへの忠誠を拒んだことで収監される農夫とその妻を描くもの。近年はかつてほど映画祭受け、賞受けしていないマリック映画だが、今回は肯定派が圧倒的に優勢。マリック映画お馴染みの魔法がかった圧倒的に美しい画面の中、信念を持った人間の心の旅路が崇高に綴られていく。主人公を演じるアウグスト・ディール、妻役のヴァレリー・パフナーの演技も気高く、魅力的。賞レースでは撮影賞にチャンスがあるだろうか。もし批評家のサポートがあるなら、主要部門に絡んでもおかしくないのだが…。興行的には不発臭濃厚のスタートになっている。

 ヴェネチア国際映画祭でプレミアを迎えた『Seberg』が公開へ。セバーグとはもちろん、ヌーヴェルバーグのアイコンとして輝く、あのジーン・セバーグのこと。彼女を主人公にした映画は長年企画が発表されては頓挫してきた(例えば、ジョディ・フォスターやダイアン・レインが主演する企画があった)が、今回クリステン・スチュワートを主演に迎えて遂に製作が実現した。物語はセバーグが、反戦運動や公民権運動等の政治的活動によりFBIに目をつけられ、追い詰められていく様を描く。…というわけで期待の作品なのだが、評価は伸び悩んだ感。魅力的な題材であることは間違いなく、スチュワートの熱心な演技も見ものなのだが、脚本に難ありとの指摘が多々。エピソードをなぞるばかりで、人物の内面、事件に闇に深く斬り込むレヴェルには及ばないという。賞レースからは撤退だろう。

 「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」(18年)の続編『ジュマンジ ネクスト・レベル』が早くも登場。あれから2年、大学生になった仲間たちがバグだらけのゲームの世界に再び迷い込む。今回はスペンサーの祖父たちまで一緒に吸い込まれるとのこと。前作はこの手の娯楽作にしてはかなり優秀な評価を獲得したが、今回もそれは同様。前作の良いポイントはそのままに、新たに追加された設定が愉快に機能、このシリーズならではのアクションとサスペンスをたっぷり楽しめるとのこと。ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラックら俳優陣もこの世界観の中で生き生きしている。さて、この映画が狙うのは賞レース参戦…ではなく、もちろん興行的成功。そちらの方は前作を上回る充実の結果を記録、次週公開の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』と共に、年末年始のBox Officeを大いに盛り上げてくれることになりそう。もちろん第3弾の製作に障害なし。





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