僕のワンダフル・ジャーニー

僕のワンダフル・ジャーニー “A Dog's Journey”

監督:ゲイル・マンキューソ

出演:デニス・クエイド、キャスリン・プレスコット、
   マージ・ヘルゲンバーガー、ベティ・ギルピン、
   アビー・ライダー・フォートソン、イアン・チェン

声の出演:ジョシュ・ギャッド

評価:★★★




 まあ、一作目(17年)の繰り返しに過ぎない。犬が何度も生まれ変わり、愛する飼い主とめぐり逢いを重ね、その度「犬生」を全うする話。欠点も同じで、犬の独白ナレーションをつけることで観客の心理を破廉恥に誘導、厚顔無恥な泣かせを実現する。簡単に言うなら、作為があからさまだ。

 それゆえか、シリーズを通して、主人公犬のデニス・クエイド演じるイーサンとキャスリン・プレスコット演じるCJ以外の飼い主への態度があまりにあっさりしているのも解せないところで、イーサンの家系ではない飼い主が不憫ではないか。自分がその立場だったら、相当落ち込む。うーむ…。

 それを脚本の弱さだと言うなら、もうひとつ。物語上の「悪役」が実に薄っぺらで気の毒だ。犬好きの者たちは無条件に心美しく描かれ、そうでない者・犬の気持ちが分からない者は冷酷に描写される。犬目線の話だからと受け入れるべきではない。

 …なんて書きながら、またしても手の平を返す。犬の愛らしさは弱点を帳消しにしてしまうのだ(と言うより、おそろしく寛容な気分を誘うのだ)。今回ヒロインの活動の舞台がニューヨークゆえアスファルトの上でのアクションが多いのが残念なのだけど、イーサンの住む緑豊かな草原の上を駆ける犬の画は、それはもう、最高のそれだ。気持ち良いったらない。

 犬と相性が良いのは草原だけではない。人間との相性が良いのは、見過ごされがちな特長だ。大抵のドッグパーソンと犬は、見えない相思相愛の思いが美しく澄んだ空気を創り上げる。このシリーズで言うなら、クエイドと犬のケミストリーは眺めが最高だ。子どもと犬の組み合わせも最強クラスのパワーあり。

 主人公を実際の犬が演じているのも嬉しい。もちろん視覚効果は補助的に使われているだろうけれど、「ライオン・キング」(19年)とは違い、大部分は本物のはずだ。別に最新テクノロジーを否定するわけではない。ただ、本物の温か味はどこか決定的に違う尊さがある。実写ゆえに綺麗に見えないところが目立つのも、その方が魅力的だ。視覚効果の画は綺麗過ぎる。ビーグルやヨークシャーテリアの本物ならではの愛らしさ。勝利はそこで決まった。





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