November 15-17 2019, Weekend

◆11月第3週公開映画BUZZ


フォードvsフェラーリ “Ford v Ferrari”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジェームズ・マンゴールド
 Budget:$97,600,000
 Weekend Box Office:$31,474,958(3528) Good!
 OSCAR PLANET Score:84.6 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:クリスチャン・ベール
           主演男優賞:マット・デイモン
           助演男優賞:トレイシー・レッツ
           助演女優賞:カトリーナ・バルフ
           撮影賞編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

グッドライアー 偽りのゲーム “The Good Liar”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ビル・コンドン
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$5,605,051(2439) zzz...
 OSCAR PLANET Score:61.4
 Oscar Potential:主演男優賞:イアン・マッケラン
           主演女優賞:ヘレン・ミレン

チャーリーズ・エンジェル “Charlie's Angels”
 配給:コロンビア
 監督:エリザベス・バンクス
 Budget:$55,000,000
 Weekend Box Office:$8,351,109(3452) zzz...
 OSCAR PLANET Score:56.7
 Oscar Potential:主演女優賞:エラ・バリンスカ
           主演女優賞:ナオミ・スコット
           主演女優賞:クリステン・スチュワート
           助演男優賞:サム・クラフリン
           助演男優賞:ジャイモン・ハンスゥ
           助演男優賞:ノア・センティネオ
           助演女優賞:エリザベス・バンクス
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“The Report”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:スコット・Z・バーンズ
 Budget:-
 Weekend Box Office:
 OSCAR PLANET Score:72.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:アダム・ドライヴァー
           助演女優賞:アネット・ベニング
           撮影賞、編集賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Waves”
 配給:A24
 監督:トレイ・エドワード・シュルツ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$134,333(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:87.7 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           助演男優賞:スターリング・K・ブラウン
           助演男優賞:ケルヴィン・ハリソン・ジュニア
           助演男優賞:ルーカス・ヘッジズ
           助演女優賞:アレクサ・デミー
           助演女優賞:テイラー・ラッセル
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

クロース “Klaus”
 配給:Netflix
 監督:セルジオ・パブロス
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:77.3
 Oscar Potential:アニメーション映画賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 テルライド映画祭でプレミア上映され、大きな話題を呼んだ『フォードvsフェラーリ』が公開、今度は賞レース参戦を目指す。1966年ル・マン24時間耐久レースを舞台に、フォード・モーター社のカーエンジニア、キャロル・シェルビーと彼がスカウトした英国人レーサー、ケン・マイルズが、絶対王者フェラーリ社に挑む様を描く。映画祭での反応は上々でスタートダッシュに成功、第一コーナーに差し掛かったと言うべき今回の劇場公開に当たっても良質レヴューを集めている。カーレースの世界を舞台にしている以上、レース場面の魅力は必要不可欠なわけだが、なるほど洗練されたレース場面は興奮とサスペンスが巧みに合わさり、目の肥えたレースファンの期待に見事応えている。ただし、人間ドラマの方も大層充実、シェルビー役のマット・デイモンとマイルズ役のクリスチャン・ベールが紡ぎ上げるドラマはレース好きではない人にも十分アピールする力を具えているという。賞レース参戦は大いに期待できるのではないか。なお、デイモンとベールは(現時点では)どちらも主演プッシュ。ベールによりチャンスがあると言われている。ところで、カーレース映画は興行的に当たらないというのが業界の定説なのだが、今回はそれを覆す興行的好スタートを切っている。賞レース展開次第では腰の強い興行になるかもしれない。

 『グッドライアー 偽りのゲーム』はニコラス・サールの小説を映画化したドラマティック・スリラー。老詐欺師が裕福な未亡人に目をつけたことから起きる出来事を描く。ビル・コンドン×イアン・マッケラン×ヘレン・ミレンという組み合わせに興味を惹かれる一品だが、期待に反して評価は伸びていない。二大スターのヴェテランならではの余裕のパフォーマンスこそ大いに見ものだが、原作の旨味を活かした物語と演出とは言えず、入り組んだ騙し合い合戦に気持ち良く乗ることができないとのこと。これでは賞レース参戦も難しいと見るべきだろう。…となると、興行的にも苦戦することは想像できることで、案の定、週末成績は悲劇的な数字が報告されている。

 往年のTVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」(76~81年)がゼロ年代に引き続き、再映画化。タイトルはシンプルに『チャーリーズ・エンジェル』。チャーリー・タウンゼント探偵社のエージェント、サビーナ、ジェーン、エレナがボスレーの指揮の下、悪に立ち向かう様を描く。もちろんエンジェルを演じる女優は一新、クリステン・スチュワート、エラ・バリンスカ、ナオミ・スコットが務める。監督をエリザベス・バンクスが務めるのも話題を呼んでいる。批評は概ね良好。多少話の展開や演出がもたつくところはあるものの、女たちが発散するエネルギッシュな魅力には抗い難いものがあり、シリーズの魂を確かに継承、より魅惑的な世界観を展開することに成功しているという。ただ、興行的にはまさかの1,000万ドルに届かない3日間成績に留まり、となるとシリーズ続行は極めて難しいのではないか。なお、賞レース参戦は端から狙っていない。

 サンダンス映画祭で絶賛された『The Report』は賞レース参戦を見据えてこの時期に封切られた。9.11同時多発テロ後のCIAによる拷問調査を告発しようとするダニエル・J・ジョーンズ上院議員と彼の暴露を妨害するCIAやホワイトハウスを描く実話物。映画祭の評価はそのまま劇場公開に当たっても変わらず、極めて優秀なレヴューが届いている。拷問という非難されて仕方ない題材に対して冷静な態度で向かい合った映画で、感情的な展開に走ることなく、史実を丁寧に分析、それを積み重ねることで充実のドラマを織り上げていく。アメリカの暗い歴史の一部を凝視するその力が画面に漲っているとのこと。アダム・ドライヴァー、アネット・ベニングの演技も超一流、非の打ち所がない。…となると演技賞参戦を期待する声が上がるのは当然だが、作品規模が小さいのがどう影響するか(アマゾン・スタジオの配給も気にかかるところ)。最も可能性が高いのはベニングの助演女優賞候補だろうか。ドライヴァーは『マリッジ・ストーリー』での参戦が確実視されているので、そちらをアシストする形になるのではないか(票割れはあまり起こらないと見る)。

 『Waves』はテルライド映画祭でプレミアを迎え、やはり絶賛された一品。厳格な父親のいるアフリカ系家族の下で生きるティーンエイジャーとその周辺人物を描く青春群像劇になる。批評家が与えた称号は「2019年最高の青春映画」。誰もが通過する家族・友人・恋人問題をヴィヴィッドに描写、感情の波を実にダイナミックにすくい上げていく。瑞々しいその感性はほとんど宝石の趣だとか。なお、本作は製作発表時ミュージカルだと伝えられていたが、どうやら誤報だった模様。さて、では賞レース参戦はあるのかどうか。若者が主人公ゆえに老会員にハートに引っ掛からないかもしれないものの、枠の広い作品賞候補に滑り込む可能性がないとは言えないか。また、父親を演じたスターリング・K・ブラウンの助演男優賞候補を望む声もある。主人公を演じたケルヴィン・ハリソン・ジュニアとテイラー・ラッセルは、オスカーは無理でも各批評家賞のブレイクスルー演技賞の有力候補と言えよう。興行的には限定封切りで上々の滑り出しを見せている。





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