November 1-3 2019, Weekend

◆11月第1週公開映画BUZZ


アイリッシュマン “The Irishman”
 配給:Netflix
 監督:マーティン・スコセッシ
 Budget:$159,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:95.5 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:ロバート・デ・ニーロ
           助演男優賞:アル・パチーノ
           助演男優賞:ジョー・ペシ
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

“Harriet”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:カシ・レモンズ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$11,676,720(2059)
 OSCAR PLANET Score:70.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:シンシア・エリヴォ
           助演男優賞:レスリー・オドム・ジュニア
           助演女優賞:ジャネール・モネイ
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Motherless Brooklyn”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:エドワード・ノートン
 Budget:$26,000,000
 Weekend Box Office:$3,500,454(1342) zzz...
 OSCAR PLANET Score:61.6
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:エドワード・ノートン
           助演男優賞:アレック・ボールドウィン
           助演男優賞:ウィレム・デフォー
           助演男優賞:ブルース・ウィリス
           助演女優賞:ググ・バサ=ロー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

ターミネーター:ニュー・フェイト “Terminator: Dark Fate”
 配給:パラマウント
 監督:ティム・ミラー
 Budget:$200,000,000
 Weekend Box Office:$29,033,832(4086) zzz...
 OSCAR PLANET Score:60.4
 Oscar Potential:主演女優賞:リンダ・ハミルトン
           助演(主演?)男優賞:アーノルド・シュワルツェネッガー
           助演助演賞:マッケンジー・デイヴィス
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Arctic Dogs”
 配給:エンターテイメント・スタジオ
 監督:アーロン・ウッドリー
 Budget:$50,000,000
 Weekend Box Office:$2,901,335(2844) zzz...
 OSCAR PLANET Score:18.4 BIG BOMB!!!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

アースクエイクバード “Earthquake Bird”
 配給:Netflix
 監督:ウォッシュ・ウエストモアランド
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:62.0
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル
           助演男優賞:小林直己
           助演女優賞:ライリー・キーオ


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 今年のニューヨーク映画祭では、ある作品がプレミア上映されるや否や、2019年最高と言って良いかもしれない大絶賛の嵐が吹き荒れた。それがマーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』だと聞けば映画ファンは驚かないのかもしれないが、久々のロバート・デ・ニーロとのタッグ、アル・パチーノやジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルらが出演、しかもギャング物というのだから、期待はこれ以上ないほど高まっていたはずで、それに見事応える作品を残したスコセッシはやはり生きる伝説ということなのだろう。さて内容は、伝説的マフィアであるラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋フランク・“アイリッシュマン”・シーランの人生を描くクライムドラマになる。3時間半という上映時間の間、隅々までスコセッシ節が炸裂。ファニーで思慮深く、長年スコセッシが探究し続けたギャングの世界の深淵が極めて魅力的に探られる。デ・ニーロらヴェテラン俳優陣のパフォーマンスは神がかり、これぞスコセッシの本当の代表作との声が途切れない。当然賞レースには期待がかかる。主要部門、技術部門問わず、関係部門は全て候補に挙がる勢いが感じられる。ただ、最近スコセッシはマーヴェル作品は映画ではないと発言し物議を醸していて、かつ本作がNetflix映画であることが、不安要素かもしれない。

 『Harriet』はトロント国際映画でプレミアを迎えた期待作。黒人奴隷を米国北部やカナダへ逃がすことを目的とする秘密結社を率いた、奴隷解放家にして女性解放家のハリエット・タブマンを描く実話物。当初から今年の賞レースの一角を担うのではないかと目されてきたが、評価は悪くはないといった程度に落ち着いている。ハリウッド映画らしい正攻法の伝記ドラマで、アメリカの歴史の重要な一部を埋める人物に対する敬意溢れる演出。非常に好感は持てるのだが、あまりに驚きがなく、行儀が良過ぎるのではないかとの声も少なくない。ただ、主演女優シンシア・エリヴォの演技に対しては満場一致の賛辞が贈られている。賞レースではエリヴォの主演女優賞を中心の戦いになるのではないか。興行成績に結びつき辛い内容ながら悪くない興行成績なのは、良いサインかもしれない。

 エドワード・ノートンが長年温め続けてきた、ジョナサン・レセムの同名小説の映画化『Motherless Brooklyn』が遂に完成の時を迎えた。1950年代ニューヨーク、トゥレット・シンドロームを患う私設探偵ライオネル・エスログが、恩師の死をきっかけに政治的陰謀に巻き込まれていく様を描く。プレミア上映されたテルライド映画祭では賛否が割れ気味だったが、その評価はアメリカ公開となった今も変わらない。肯定派がノートンを始めとする俳優陣の強力演技と物語をユニークな視点から見つめる個性を認めている一方、否定派は2時間半に及ぶ長尺に耐え得る演出のキレは見られないとノートンの映画監督としての力量を中心に苦言を呈している。一部熱狂的なファンはついているようだが、おそらく賞レース参戦は難しいのではないか。興行的にも苦戦を強いられている。

 「ターミネーター」シリーズから6作目が登場。ただし、3作目から5作目はなかったことにして製作、「ターミネーター2」(91年)の正当な続編だと謳う。それが『ターミネーター:ニュー・フェイト』。最新ターミネーター相手に人類存亡を賭けて戦う女戦士グレースの前にサラ・コナーとT-800が登場、戦いに参戦することに…。評価はまずまず。傑作と讃えられる最初の二作には遠く及ばないものの、それでもこれまでの続編より大幅に完成度が上昇、なかなか見応えのある出来映え。最大の功労者はシリーズに帰還したサラ役のリンダ・ハミルトンで、グレイヘアになった彼女の迫力の演技とアクションが世界観の奥行きを何倍にも深いものにしている。グレース役のマッケンジー・デイヴィスも健闘。賞レース参戦があるとするなら視覚効果賞になるだろうか。ただ、2億ドルもの製作費がかけられながら、3,000万ドルに満たないオープニングとは、極めて厳しい。さすがにさらなる続編は難しいのではないか。





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