October 18-20 2019, Weekend

◆10月第3週公開映画BUZZ


ジョジョ・ラビット “Jojo Rabbit”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:タイカ・ワイティティ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$349,555(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:67.3
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:ローマン・グリフィン・デイヴィス
           助演男優賞:サム・ロックウェル
           助演男優賞:タイカ・ワイティティ
           助演女優賞:スカーレット・ヨハンソン
           助演女優賞:トーマサイン・マッケンジー
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“The Lighthouse”
 配給:A24
 監督:ロバート・エガース
 Budget:-
 Weekend Box Office:$427,797(8) Great!
 OSCAR PLANET Score:87.7 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ロバート・パティンソン
           助演男優賞:ウィレム・デフォー
           助演女優賞:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

マレフィセント2 “Maleficent: Mistress of Evil”
 配給:ディズニー
 監督:ヨアヒム・ローニング
 Budget:$185,000,000
 Weekend Box Office:$36,948,713(3790)
 OSCAR PLANET Score:43.6
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:アンジェリーナ・ジョリー
           助演女優賞:エル・ファニング
           助演女優賞:ミシェル・ファイファー
 Oscar Potential:美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

ゾンビランド:ダブルタップ “Zombieland: Double Tap”
 配給:コロンビア
 監督:ルーベン・フライシャー
 Budget:$42,000,000
 Weekend Box Office:$26,803,104(3468) Good!
 OSCAR PLANET Score:63.0
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ウッディ・ハレルソン
           助演男優賞:ジェシー・アイゼンバーグ
           助演女優賞:アビゲイル・ブレスリン
           助演女優賞:エマ・ストーン
           撮影賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 トロント国際映画祭がオスカーレースを占う上で重要なそれであることは周知の事実。昨年の観客賞覇者「グリーンブック」がオスカー作品賞受賞に漕ぎ着けたことは記憶に新しい。「グリーンブック」は批評家受けが良かったわけではない。黒人の多くは白人視点の物語を公然と批判した。それにも拘らずの受賞だったことを考えると、いかにこの映画祭に意味があるのか、分かろうというもの。さて、今年の観客賞受賞作はタイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』だ。「グリーンブック」同様、多くの否定派の見方を退けての受賞ゆえ、注目がますます集まる。「グリーンブック」と同じルートを辿るのか、ということだ。物語は第二次世界大戦下のドイツが舞台。空想上の友人アドルフ・ヒトラーの助けを借りながら立派な兵士になろうとしている少年が、自宅にユダヤ人少女が匿われていることを知り…。所謂オスカーの大好物、ユダヤ物映画であり、当然オスカーでの善戦も期待できるだろう。批評はシリアスな題材と不条理なユーモアの合体に対しての見方が割れている印象で、大胆不敵だと讃える声もあれば、無理のある試みだと白けた声もある。やや気になるのは肯定派も欠点を指摘しつつのそれが目立つことで、手放しでの絶賛はほとんどない。果たしてオスカーの結果はいかに。演技賞ではスカーレット・ヨハンソン、トーマサイン・マッケンジー、サム・ロックウェルらに候補チャンスがありそうだが…。興行的には、トロント効果か、限定封切りで極めて優秀なスタートを切っている。

 『ジョジョ・ラビット』より先に映画祭で話題を呼んだのが、今年のカンヌ映画祭の中でも極めて高い評価を得た『The Lighthouse』。1890年代ニューイングランド、謎めいた島を灯台で働くふたりの灯台守が狂気に巻き込まれていく様をモノクロ映像で描き出す。ホラー映画と言って良い内容なのだが、監督のロバート・エガースは「ウィッチ」(15年)同様、こけおどしの映像ショックではなく、灯台守ふたりに対して心理的に圧迫感を加えていく演出法を選択、これが神話的世界観の色濃い内容に魅惑的な陰影を与えているという。美しいモノクロ映像の中、ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーは完璧な掛け合いを見せていて、一言、圧巻。カンヌの熱狂がそのままアメリカに伝わった格好で、当然賞レース参戦にも期待がかかる。ホラーというジャンルは引っ掛かるものの、撮影賞、助演男優賞(デフォー)は候補が狙えるのではないかというのが、一般的な見方。興行的にも限定公開ながら猛烈な出足を記録。拡大公開の成功なるか否か。

 ヨーロッパに古くから伝わる民話「眠れる森の美女」を悪女マレフィセントの視点から描いた「マレフィセント」(14年)の続編が登場。『マレフィセント2』がその作品。あれから数年、オーロラ姫とフィリップ王子が結婚することになるが、王子の母の策略により、オーロラ姫とマレフィセントの仲が引き裂かれる事態に…。一作は興行的に成功したが、評価自体はさほど伸びなかった。今回も評価はさほど芳しいものではない。アンジェリーナ・ジョリーを始めとするキャストは魅力的で、最先端の視覚効果を駆使したヴィジュアル作りも成功しているものの、物語そのものの力は弱く、語り口も覚束ないところが目立つという。賞レース参戦はゴールデン・グローブ賞も含めて難しいだろう。興行的にも一作目を大きく下回る出足。莫大な製作費を考えると、厳しい結果と言える。

 続編が続く。『ゾンビランド:ダブルタップ』はタイトル通り「ゾンビランド」(09年)の続編。あれから10年、相変わらず独自ルールに乗っ取りゾンビの世界をサヴァイヴァルする男女四人を描く。ウッディ・ハレルソン、エマ・ストーン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン…今となってはメイン全員がオスカーノミニーとなり(ストーンは受賞も)、実に華々しい帰還となる。そしてその帰還に相応しい評価。一作目ほど新鮮さに溢れているわけではないものの、主役四人の愉快な魅力と思い切ったツイストを畳み掛けることで、オリジナルファンを満足させる世界観の創造に成功。続編映画としては十分及第点の出来映えだという。賞レース参戦は、もちろん端から狙っていない。興行的には前作を若干上回るオープニング。製作費が安く抑えられていること、10年というブランクを考慮するならば、悪くはない。





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