メン・イン・ブラック インターナショナル

メン・イン・ブラック インターナショナル “Men in Black: International”

監督:F・ゲイリー・グレイ

出演:クリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソン、リーアム・ニーソン、
   エマ・トンプソン、レベッカ・ファーガソン、レイフ・スポール、
   ロラン・ブルジョワ、ラリー・ブルジョワ

声の出演:クメイル・ナンジアニ

評価:★★★




 90年代に現れた「メン・イン・ブラック」(97年)の勝因は何と言ってもまず、そのヴィジュアルだ。黒スーツとサングラスでまとめた男ふたり。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが武器を抱えて空を見上げるカットはシルエットも美しく、かつそこにファンキーな味を添えていた。ノリでエイリアンと対決する彼らにとって、これ以上の画のインパクトはないだろう。スミスもジョーンズもいない『メン・イン・ブラック インターナショナル』はそれに対抗できるだろうか。

 これが十分対抗できるからスゴイじゃないの。新米エージェントMを演じるテッサ・トンプソンも悪くないけれど、やっぱりチャラ男エージェントH役のクリス・ヘムズワースのヴィジュアルが冴えまくる。高身長とマッチョ過ぎない筋肉のバランスが絶妙で、そのモデル顔負けのスタイルはスーツがとにかく良く似合う。着崩しても嫌味はなく、ピンクのパンツも難なく履きこなす。そのシルエットの美しさは、もしかしたらスミス以上かもしれない。ヘムズワースとトンプソンの掛け合いは映画の命だ。

 ふたりの間に入り込むエイリアンも可愛い。ポーニィという名の手のひらサイズのエイリアンが登場。Mの部下のような役回りを果たす。ギズモのバッタモンのような容姿には違いないものの、意外や、主役ふたりのピンチに思いがけない活躍を見せるのもよろしい。彼をふたりの間に放り込んだらいくらでもエピソードが作れそうじゃないか。

 …と以上が褒められるところで、実は後はもう、気の抜けた続編の匂いぷんぷんだったりする。序盤はエイリアン監視組織MIBの紹介に充てられ、ようやくHとMが合流してからは事件を追うのに精一杯。シリーズに新しい風を吹かせることには失敗する。簡単に言うと、ディテールに身を乗り出す工夫が見られない。

 それは無個性から来るものだ。例えばエイリアンに対抗するための武器はたっぷり出てくるものの、その詳しい使い分けはなされていただろうか。フランス、イタリア、モロッコ…場所は転々とするけれど、その場所に見合ったアクションが用意されていただろうか。いや、そもそも次々顔を見せるエイリアンたちに、容姿以外の特徴が設けられていただろうか。細部を怠惰にこなしては物語に命は宿らない。

 事件の背後で誰が動いているのかは、映画ファンならすぐさま見抜けるところだろう。でもそれは問題ではない。問題なのは、ならばそれをカヴァーする驚きを二重三重に仕掛ける必要があるのに、無視を決め込むことだ。工夫できる余地がたっぷりある世界観なのに単純に話を進めるだけなんて、勿体無いにも程がある。2016年の出来事として紹介されるエッフェル塔エピソードなんて、そのあからさまな例だ。意味ありげに語られたそれが、クライマックスで全く効いてこない。あぁ…。





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