レプリカズ

レプリカズ “Replicas”

監督:ジェフリー・ナックマノフ

出演:キアヌ・リーヴス、アリス・イヴ、トーマス・ミドルディッチ、
   ジョン・オーティス、エムジェイ・アンソニー、
   エミリー・アリン・リンド、アリア・リリック・リーブ

評価:★




 もちろん、ご贔屓キアヌ・リーヴスは科学者なんかには見えない。いや、賢く見えないと言った方が良いか。近作「ジョン・ウィック」(14年)シリーズは少なくともバカには見えないもの。『レプリカズ』はまず、リーヴスを役柄に似つかわしく変身させるところからして失敗している。リーヴスはプロデュースも兼ねている。「君には無理だ」と言える人、いなかったみたい。

 リーヴスが取り組んでいる実験は、遺体からその人物の意識を抽出、それを予め用意されていたマシーンに埋め込んで蘇らせるという実験だ(違う?そんなところでしょう?)。何だか小難しいことをやっているみたいだけれど、途中から簡単にクローンという言葉が前面に出てくる。えっ、こういうのもクローンって言うの?どっちでもいいか。そうですか。そうですね。

 この手の設定なら人間がクローンの暴走に手を焼くという展開を想像してしまうものの、どっこいこの映画は、そちら方面には全く興味を示さない。どうやら意識されたのは「フランケンシュタイン」(31年)博士のようで、遺された者の哀しみと倫理観の崩壊に狙いを定める。リーヴスが死んだ妻子を愛するがあまり暴走列車と化す。哀しみも苦悩もちっとも伝わらないけど。

 クローンが完成するまでに1時間もかけられる。それらしい装置は出てくるし、特殊用語もぽんぽん飛び交う。一か八かの実験には失敗がつきもので、協力者だって「ほい来た、任せとけ」的にすんなり手を貸してはくれない。どうやらこういうのを人間ドラマだと勘違いしているらしい。いや、見たいのはそんなんじゃないから。

 …と突っ込んでいると、後半新たなる敵が出現する。実験を寄越せという輩が突然現れ、銃撃戦やカーチェイスを交えたアクション映画風に変身。この時点で主人公のマッドサイエンティスト的側面は気持ち良く無視され、リーヴスは正統派のヒーローとなる。もはや突っ込み所こそを楽しめと言っているかのようではないか。でも突っ込まれるには、映画本体に愛嬌がないと無理というものだ。

 それにしても蘇った妻子は見事なまでに何の特徴もなかった。身体機能に不都合が出るわけでも、性格が変わってしまうわけでもなく、一部の記憶喪失を除いて生前のそれと変わりなし。しかも任せられる役割と言ったら、敵の人質になることだけだなんて、あぁ…。





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