August 9-11 2019, Weekend

◆8月第2週公開映画BUZZ


“The Kitchen”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:アンドレア・バーロフ
 Budget:$38,000,000
 Weekend Box Office:$5,527,410(2745) zzz...
 OSCAR PLANET Score:30.4 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
            主演女優賞:メリッサ・マッカーシー
            助演男優賞:ドーナル・グリーソン
            助演女優賞:ティファニー・ハディッシュ
            助演女優賞:エリザベス・モス

“The Art of Racing in the Rain”
 配給:20世紀フォックス
 監督:サイモン・カーティス
 Budget:$18,000,000
 Weekend Box Office:$8,137,584(2765) zzz...
 OSCAR PLANET Score:43.2
 Oscar Potential:主演男優賞:マイロ・ヴィンティミリア
           主演女優賞:アマンダ・セイフライド
           助演男優賞:ケヴィン・コスナー

“Scary Stories to Tell in the Dark”
 配給:CBSフィルムズ
 監督:アンドレア・ウーヴレダル
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$20,915,346(3135) Great!
 OSCAR PLANET Score:73.0
 Oscar Potential:None

“Dora and the Lost City of Gold”
 配給:パラマウント
 監督:ジェームズ・ボビン
 Budget:$49,000,000
 Weekend Box Office:$17,431,588(3735) Good!
 OSCAR PLANET Score:67.9
 Oscar Potential:主演女優賞:イザベラ・モナー
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“The Peanut Butter Falcon”
 配給:ロードサイド・アトラクションズ
 監督:タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ
 Budget:$20,000
 Weekend Box Office:$204,803(17)
 OSCAR PLANET Score:79.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ザック・ゴッサーゲン
           助演男優賞:シャイア・ラブーフ
           助演女優賞:ダコタ・ジョンソン

“Brian Banks”
 配給:
 監督:トム・シャドヤック
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$2,156,272(1240) zzz...
 OSCAR PLANET Score:60.0
 Oscar Potential:主演男優賞:オルディス・ホッジ
           助演男優賞:グレッグ・キニア

“After the Wedding”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:バート・フレインドリッチ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$50,264(5)
 OSCAR PLANET Score:49.7
 Oscar Potential:主演女優賞:ミシェル・ウィリアムス
           助演女優賞:ジュリアン・ムーア


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 アメコミが原作だと聞くと意外な気がする『The Kitchen』。1970年代ヘルズキッチン、逮捕された夫たちに代わり稼業のマフィア業をこなすギャング妻たちを描く。日本ではアメリカ版「極道の妻たち」かとの声も挙がっていた一品だが、その評価は芳しいものではない。メリッサ・マッカーシー、ティファニー・ハディッシュ、そしてエリザベス・モスという才能豊かな女優たちを無駄遣いする、生温い脚本が最大の問題。演出に締まりはなく、ドラマとしてもアクションとしてもスリラーとしてもピリッとしないとの声が相次いでいる。興行成績も出演スターのネームヴァリューに見合わない大コケと言って良い出足であり、ラジー賞への警戒の必要性が一気に高まった感。

 同じ原作物からはガース・スタインのベストセラー小説を基にした『The Art of Racing in the Rain』がある。カーレーサー(♂)の恋と生き方をエンゾという名の犬の目を通して描く。犬の声をケヴィン・コスナーが担当しているのがミソか。批評家の反応はまずまず。誰にでも予測できる物語であり、その感傷的な見せ方も問題であるものの、犬の魅力が爆発していることは間違いなく、愛犬家なら抵抗は難しいという(エンゾは機知に富み達観した人生観の犬として演出されているという)。なお、興行的にはインパクトのある成果を残せず、賞レース参戦はラジー賞も含めて、ないだろう。

 『Scary Stories to Tell in the Dark』はアルヴィン・シュワルツによる児童向けホラー小説を映画化したもの。1968年、廃墟に侵入したティーンたちがその家のかつての主人の遺した本をきっかけに恐怖に直面する。これだけだと興味を惹かれない映画ファンもいるかもしれないが、脚本と製作にギレルモ・デル・トロの名前を見つけると気になってくるのでは?果たして、評判は上々。原作のエッセンスを巧みにすくい上げた脚本はキャラクターの描き込みが秀逸で、心理的な部分を圧迫するホラーに対する演出も悪くない。暗闇というものに対する向き合い方が子ども向けに終わらせない魅力を創り上げているとか。賞レースに絡むことはないだろうが、喜ばしい評価だろう。興行的にも同日公開のスター俳優出演作を蹴散らすなかなかの好スタートを切っている。

 同じ児童物からはアニメーションTVシリーズを実写映画化した『Dora and the Lost City of Gold』が登場。ニューヨークに住む少女ドーラが消えた両親の捜索のためインカ文明の謎を解く旅に出る様を描く。批評家が言うには、いちばんの見ものはヒロインを演じるイザベラ・モナーのパフォーマンス。溌剌としたその存在感が物語をぐいぐい引っ張り、家族で観るのに最適な空間を頼もしく構築しているという。アニメーションの世界観をきっちり実写の世界観に組み立て直している点も評価に値する。ただしまあ、賞レースに絡むことはないだろう。興行的にも悪くないスタートだが、製作費は案外安くない。まずはその回収を目指す。

 出演俳優シャイア・ラブーフの逮捕事件の影響か、公開が遅れていた『The Peanut Butter Falcon』がめでたく公開に漕ぎ着けた。レスリング好きのダウン少年と地元のトラブルメイカーの青年が一緒にロードトリップに出ることに…というストーリー。今年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭では意外な出来映えの良さが話題を呼んでいたが、今回の劇場公開でも好意的な評が大多数。いかにもアメリカらしいフィールグッド・ムービーで、魅力的な登場人物が繰り広げる胸躍らせる冒険に一気に引き込まれる。単純過ぎる展開ではあるものの嫌味はなく、誰もが楽しめる世界観に仕上がっているとのこと。役者の演技もお見事。尤も、満点をつけた評は見当たらず、70点ほどの平均点映画だと思われる。賞レース参戦もないだろう(インディペンデント・スピリット賞ならもしかして…)。ところでこの映画、興行的には可もなく不可もなくのオープニングなのだが、製作費は僅か2万ドルに抑えられていて、既に黒字興行になっている。ちょっとした事件と言えるかもしれない。





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