ラ・ヨローナ 泣く女

ラ・ヨローナ 泣く女 “The Curse of La Llorona”

監督:マイケル・チャヴェス

出演:リンダ・カーデリーニ、レイモンド・クルツ、パトリシア・ヴェラスケス、
   マリソル・ラミレス、ショーン・パトリック・トーマス、
   ジェイニー=リン・キンチェン、ローマン・クリストウ、
   マデリーン・マックグロウ、トニー・アメンドーラ

評価:★★




 モチーフとなる中南米の伝説(と言うか、怪談か)が興味深い。その女ラ・ヨローナが愛する夫に浮気され、嫉妬に狂った挙句正気を失い、夫の宝物である息子ふたり、即ち我が息子ふたりを殺してしまったというのだ。どういう心理でそうするに至ったのか。これだけで映画ができそうではないか。

 …とつい思ってしまうのは、肝心の『ラ・ヨローナ 泣く女』はもうひとつ怖くないからだ。何と言ってもラ・ヨローナの造形が拙い。メイクと視覚効果を使って作られる彼女は、おどろおどろしい形相に花嫁衣裳の怪人で、神出鬼没なその佇まいが、どういうわけだか「オレたちひょうきん族」のコントにでも出てきそうなマヌケさを漂わせる。いやホント、西川のりおあたりが女装して演じても問題なさそうな…。

 登場する際は、前もって相手に泣き声を聞かせるのも、ほとんど意味をなさない。水が絡んだ場所を得意とするのも、動きが限定される要因になる。特別この怪人ならではの技があるわけではないのもどうか。ターゲットを水に沈めるばかりじゃ、ちょっとね。

 加えて怖がらせ方がワンパターン。突然の出現と大音量のコンビネーション。勿体ぶることなくかなり目立ちたがりであり、ゆえに一層「ひょうきん族」臭を濃く撒き散らすことになる。宗教に絡めた弱点も新味ゼロと言って良いだろう。

 アナベルちゃん人形がさらっと出てきて、「死霊館」(13年)シリーズと地続きの世界観であることが示される。ならば、人間ドラマの充実も期待したくなるのだけれど、「母子家庭は大変」的な展開すら用意されないのは何故。ヒロインが児童相談所のケースワーカーという設定も全く機能せず。リンダ・カーデリーニがレナ・オリンに似てきたなぁとのんびり思うくらいの感想ぐらいしか出てこない。長男が死んだ警官の父親のようになりたがっているという設定ぐらい、もうちょっと膨らませられそうなのに…。

 見所を無理矢理捻り出すなら、呪術師のオッサンだろうか。母子の窮地に手を貸すエクソシスト的存在で、ラ・ヨローナを迎え撃つ件が、バカバカしくて可笑しい。特に卵を使うエピソード、バカだねー。どう考えても笑わせに来ている。カーデリーニじゃなくてもいんちきマジシャンだと突っ込みたくなること、請け合いだ。





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