シャザム!

シャザム! “Shazam!”

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

出演:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、
   ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・ハンスゥ、
   マーク・ストロング、グレイス・フルトン、イアン・チェン、
   フェイス・ハーマン、ジョヴァン・アルマンド、
   マルタ・ミランス、クーパー・アンドリュース

評価:★★★




 大人が子どもになったり子どもが大人になったりする作品は、古今東西、良く見かける。年齢差から来る頓珍漢な言動が笑いを誘うのだ。日本だったら「ひみつのアッコちゃん」や「ふしぎなメルモ」が分かり易い例。ただ、それをヒーロー物に組み込んだ映画はなかった。『シャザム!』に既視感がさほどないのはそのせいだ。

 主人公の少年ビリーは謎の魔術師からスーパーパワーを与えられてヒーローになる。容姿も大人になる。ただし、大人は大人でも中年のオッサンなのがミソだ。冷静に考えるとロバート・ダウニー・ジュニアやマーク・ラファロがヒーローになる時代だ。中年オッサンの要素を大きく取り上げるのはナンセンスような気もするものの、まあ、固いことは言わないようにしよう。ただ、オッサンヒーロー、シャザムになるまでにだらだらもたつくのは明らかにマイナスポイントだ。

 オッサンヒーローはすぐに正義の活動に走らない。そりゃそうだ。子どもが大人になってしまうのだから、やりたいことは他にもいっぱいある。このあたりの悪ノリは「のび太シンドローム」とでも言えば良いか。そんな能力があれば他にもっと使い道はあるだろうに、ビリーは幼い言動で大はしゃぎ。

 悪漢との戦いもこのノリの延長戦にある。ただ、ここが面白いのだけれど、悪ノリがそのままヒーロー映画へのパロディやらオマージュやらに変換されているのだ。お約束に甘えたヒーロー映画で当たり前の要素が滅法可笑しく映る。この際、ビリーの同居仲間フレディをヒーローオタクに設定したのが賢い。ギャグにドライヴがかかっている。

 それからビリーが、悪ノリはしても、能天気な少年ではないのも効果的だ。幼い頃に母親と逸れてひとりで生きてきたバッググラウンドがヒーローに翳りを帯びさせる。出てくる少年少女たちが孤児であるのも同様だ。また、少年ゆえの心の未熟さも程良いアクセントになる。だから、クライマックスの予想しなかった一発逆転の展開が本当に痛快だ。

 ただ、あぁ、ただ、いきなり完全に好みの問題に突入してしまうのだけれど、オッサンヒーローを演じたザッカリー・リーヴァイがどうしてもしっくり来ない。大きく目を見開いて驚き顔を連発、一連の表情が暑苦しくって…。少年役のアッシャー・エンジェルがほの暗さと可愛らしさがミックスされた愛嬌ある顔立ちなので、余計に何か違うものを感じるのだった。リーヴァイのような顔こそ、典型的なアメリカのオッサン顔ということなのだろうか。





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