シュガー・ラッシュ:オンライン

シュガー・ラッシュ:オンライン “Ralph Breaks the Internet”

監督:リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン

声の出演:ジョン・C・ライリー、サラ・シルヴァーマン、ガル・ギャドット、
   タラジ・P・ヘンソン、アラン・テュディック、ビル・ヘイダー、
   パメラ・リボン、ジェニファー・ヘイル、ケイト・ヒギンズ、
   ミンナ・ウェン、ジョディ・ベンソン、ペイジ・オハラ、
   リンダ・ラーキン、アイリーン・ベダード、アニカ・ノニ・ローズ、
   マンディ・ムーア、ケリー・マクドナルド、イディナ・メンゼル、
   クリステン・ベル、アウリイ・クラヴァーリョ

評価:★★★




 「シュガー・ラッシュ」(12年)ではゲームの世界のルールが意識されていたのに対し、続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』はインターネットの世界の作り込みに熱心だ。パソコンやスマホの画面を通して眺める平面の世界を、視覚化、立体化するとどうなるか。全く縁のないゲームの世界より遥かにとっつきやすいのは有り難い。

 斯くして、ラルフとヴァネロペはWi-Fiを入り口に近未来を思わせるネットの世界へと迷い込む。AmazonやらGoogleやらが街を作り、検索エンジンが案内所になり、興味のない広告につきまとわれる。ゲームはオンラインのそれにヴァージョンアップ、離れた場所にいても交信可能で、時には消音機能が顔を出す。なるほどそう見せるか。感心するところは多い。ネットの世界の脅威であるウイルスが後半前面に出てくるのも、予測可能とは言え、効果的と言える。

 そんなわけでそのインターネットと密着した世界観はゲームのそれよりは断然面白いものの、それでもどっぷり浸かるところまで行かないのは結局、画柄が原因だ。とりわけヒロイン、ヴァネロペの造形が「女の子女の子」していて、すると傍らにいるラルフまで女の子仕様のデザインに見えてくる。何と言うか、自分がキャラクターに選ばれなかったような気分になるのだ。

 画柄云々は好みの問題と見ることもできようか。ただ、話はごまかしが利かないはずで、実はそちらは意外なほろ苦さがあって悪くない。一作目で仲良くなったラルフとヴァネロペの友情が試される。…なんて書くと、どんなことがあっても絶対に信じ合う!…みたいな暑苦しいものを創造してしまうものの、何の何の、今回ディズニーが狙いを定めるのは、関係性の変化というもので、これがなかなかドキリとする。

 どんなに強い絆であっても、ずっと同じではいられない。互いを思い合うからこそ、変わっていく、変わらなければならないものがあり、それを愛でるのだ。ヴァネロペが新しい世界に飛び込んでいくのを、ラルフが素直に応援できない様を、子どもっぽいとバカにするのは簡単だ。けれど、子どもっぽい中には友を思う何よりも尊いものが確かに潜んでいて、それが捩れてしまうのを馬鹿にするのは酷く軽薄に思える。変化を受け入れるのは容易いことではない。それをじっくり描き出す後半の流れ、とても良い。

 さて、歴代ディズニー・アニメーションのプリンセンスたちが勢揃いするシークエンスがある。彼女たちによるとヴァネロペもその一員らしい。まあ、それについては大して興味を惹かれないのだけれど、クライマックスで思いがけず彼女たちがアクションで貢献する件には身を乗り出した。それぞれの個性がアクションに活かされる。ただ、賞味時間が極めて短い。何なら彼女たちがタッグを組んだ戦隊モノ風アクション・アニメーションを作ってはどうか。その際、皆目がくりくりで見分けがつくかどうか心配ではあるけれど…。





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