ライフ・オブ・ザ・パーティー

ライフ・オブ・ザ・パーティー “Life of the Party”

監督・出演:ベン・ファルコーン

出演:メリッサ・マッカーシー、モリー・ゴードン、ジリアン・ジェイコブス、
   マヤ・ルドルフ、アドリア・アルホナ、ジェシー・エニス、
   デビー・ライアン、マット・ウォルシュ、ジュリー・ボーウェン、
   ジャッキー・ウィーヴァー、スティーヴン・ルート、ルーク・ベンワード、
   ハイディ・ガードナー、クリスティーナ・アギレラ

評価:★★★




 ベン・ファルコーンが監督した「Tammy タミー」(14年)「ザ・ボス 世界で一番お金が好き!」(16年)の不思議は、妻である主演女優メリッサ・マッカーシーをどうしてもっと魅力的に撮らないのだろうという点に尽きる。仕事でタッグを組むくらいにマッカーシーを気に入っているのだ。素直に彼女の持ち味を引き出せば良いのに、変化球で勝負するのは、何故。そういう意味で、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』には安心する。マッカーシーがこれぞマッカーシーという愉快さに溢れているし、ゆえに出来映えもこれまででベストだ。ストレート勝負、それで良い。

 離婚を機に、かつて中退し、今は娘が通う大学に復学する中年女…というのがマッカーシーの役どころ。この設定から予想したのは、いかにもオバチャンなマッカーシーが若者たちにバカにされながら奮闘する展開なのだけど、これが気持ち良く裏切られる。最初はファッションやメイクが野暮ったいのだけれど、彼女の魅力を大半の若者たちは瞬く間に察知、それと同時に彼女は中身だけでなく外見も洗練されていく。

 そう、マッカーシーはマッカーシーのまま学び舎で輝く。そういう意味でこの映画は、マッカーシー版「キューティ・ブロンド」(01年)だ。大学生の娘がいるということはそれなりの人生経験を積んできたはずで、それが新たなる大学生活で見事に活かされる。同級生の心を掴み、若い男の心を虜にし、教師の関心も獲得する。彼らは皆、マッカーシーのハートに惚れるのだ。ここではマッカーシーのあの容姿は必要以上にからかわれない。

 と言うより、もしかしたらこれまでで最も美しく撮られたマッカーシーなのではないか。シンプルなメイクがマッカーシーの素の魅力を引き出し、ファッションは大きなあの体格を気にさせないものが選ばれる。外見の創り込みが、肩の力が抜けながらもリッチ。そして美しさを完成させるのが、彼女の勉強や友人関係に対する真面目な態度や、娘との真摯な向き合い方なのが、好感度大。

 マッカーシーの大学生活に横たわる問題が、反抗的な娘との関係じゃないのにホッとする。娘はとても良い子で、すんなり母の入学を受け入れるのが今時(!?)。その代わりマッカーシーは、大勢の前でのスピーチに苦戦し、離婚からもなかなか立ち直れない。彼女がそれらを克服するとき、それは本当の自信を手に入れたときという流れが、マッカーシーの持ち味に完璧にハマった。

 ただ、欠点もある。終幕、元夫の結婚式を滅茶苦茶にしたり、嘘の出し物を掲げてパーティを開いて資金集めしたり…といったあたりにはマッカーシーらしくない不快さがある。反省すれば良いというものでもない。また、ある難題を解決するためにクリスティーナ・アギレラ本人の力を借りるのも、何か違うのではないか。ここは最後までマッカーシー流の爽快な逆転劇を見たいというものだろう。





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