WORST 2018

2018年 WORST10


1. クレイジー・リッチ! “Crazy Rich Asians”
 監督:ジョン・M・チュウ
 出演:コンスタンス・ウー、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー、アウクワフィナ
 派手でも心はがらんどうな金持ちの生態を綴るだけで、ロマコメを名乗ってくれるな。思慮の浅さはサスペンスに繋がらない。

2. グレイテスト・ショーマン “The Greatest Showman”
 監督:マイケル・グレイシー
 出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムス
 はみ出し者たちを聖人として描きながらの歌とダンスが嘘っぽくてあざとくて。役者の肉体を殺す編集がダメ押し。

3. アベンジャーズ インフィニティ・ウォー “Avengers: Infinity War”
 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
 出演:ロバート・ダウニー・ジュニア、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース
 いよいよヒーローがすし詰めで、悪役にも吸引力なし、一般庶民の存在は無視される。予測された未来が現実のものに。

4. レディ・プレイヤー1 “Ready Player One”
 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 出演:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、ベン・メンデルソーン
 いかにスピルバーグの演出が達者であろうと、仮想現実の世界の画がゲームのそれの域を出ず。せっかくの肉体が泣いている。

5. 15時17分、パリ行き “The 15:17 to Paris”
 監督:クリント・イーストウッド
 出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン
 狙いは分かっても散漫から逃れられないエピソードが並ぶ。相変わらず演出は超一流でも、これでは高級再現ドラマ。

6. ワンダーストラック “Wonderstruck”
 監督:トッド・ヘインズ
 出演:オークス・フェグリー、ミリセント・シモンズ、ジュリアン・ムーア
 アイデンティティーの過剰な美化が孤独の飛翔を妨げる。音のデザインも含め編集の粗雑さが物語を傷つけて…。

7. ピーターラビット “Peter Rabbit”
 監督:ウィル・グラック
 出演:ジェームズ・コーデン、ドーナル・グリーソン、ローズ・バーン
 イギリス湖水地方の薄いブルーやグリーンにそぐわない幼稚なドタバタの繰り返し。原作への敬意、まるでなし。

8. おとなの恋は、まわり道 “Destination Wedding”
 監督:ヴィクター・レヴィン
 出演:キアヌ・リーヴス、ウィノナ・ライダー
 主役ふたりがずっと会話を続ける、ただそれだけなのに、画を飾り立てる映画の技を見せようともしないとは…。

9. マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー “Mamma Mia! Here We Go Again”
 監督:オル・パーカー
 出演:アマンダ・セイフライド、リリー・ジェームズ、メリル・ストリープ
 意識的に狙ったダサくも心地良い世界観がことごとく滑っている。とりわけほとんどオマケ扱いの現代パートが苦痛。

10. マイ・サンシャイン “Kings”
 監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
 出演:ハル・ベリー、ダニエル・クレイグ
 差別の根源や黒人をそういう生き方に追い込む社会の闇を無視。ゆえに黒人たちの言い訳狂騒曲に見える不幸。


■その他のWORST10選考作品
『ジオストーム』『ダークタワー』『パシフィック・リム:アップライジング』『サバービコン 仮面を被った街』『ランペイジ 巨獣大乱闘』『デッドプール2』『フューチャーワールド』『ウィンチェスターハウスアメリカで最も呪われた屋敷』『オーシャンズ8』『クリミナル・タウン』『フィフティ・シェイズ・フリード』『デス・ウィッシュ』『ボヘミアン・ラプソディ』『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』『くるみ割り人形と秘密の王国』



◆WORST ACTOR
 ジェイソン・クラーク(ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷)
 ジェームズ・フランコ(フューチャーワールド)
 ドーナル・グリーソン(ピーターラビット)
★ヒュー・ジャックマン(グレイテスト・ショーマン)
 ブルース・ウィリス(デス・ウィッシュ)

 いや、別にジャックマンが悪いわけではないとは分かっている。歌とダンスに映える長い手足は完璧に美しい。ただ、長らく待たせて待たせてのミュージカルが、演出のせいでそのスキルを100%味わえないなんて(そう、あれを彼の実力と見るのは貧しい見方だ)、期待値が高かった分、落胆は大きい。身体が良く動く内に、さらなるミュージカルで雪辱を狙って欲しいという願いを込めて。


◆WORST ACTRESS
 サンドラ・ブロック(オーシャンズ8)
 ダコタ・ファニング(500ページの夢の束)
★キーラ・ナイトレイ(くるみ割り人形と秘密の王国)
 クロエ・グレース・モレッツ(クリミナル・タウン)
 コンスタンス・ウー(クレイジー・リッチ!)

 時代物に疲れてしまったのだろうか。いや、でもファンタジーのコスチュームやメイクはそれと同じくらいストレスを感じるものだろうに、ナイトレイは気づかなかったのか。まあとにかく、道化師のようなメイクとヘンテコな声でファンタジーの世界の住人になりきったナイトレイが幼稚にしか見えないのだ。気分転換が悪い方に転がった最悪例と言える。



【2018年WORST10をふりかえって】
 最後まで迷ったのが『ボヘミアン・ラプソディ』を入れるべきか否かということだ。話はありきたりだし、セリフも別段面白くない。全体としては弛んだ映画だ。…がそれにも拘らずこの映画、楽しかったのだ。嫌いになれないのだ。フレディ・マーキュリーという唯一無二のキャラクターの魅力と楽曲の圧倒的力に押し切られたということだろう。迷った挙句辿り着く。『ボヘミアン・ラプソディ』はベストには程遠く、でも愛嬌のある映画だ。





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