ピッチ・パーフェクト ラストステージ

ピッチ・パーフェクト ラストステージ “Pitch Perfect 3”

監督:トリッシュ・シー

出演:アンナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、
   ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、ジョン・リスゴー、D・J・キャレド、
   ハナ・メイ・リー、ルビー・ローズ、アレクシス・ナップ、
   クリッシー・フィット、エスター・ディーン、シェリー・レグナー、
   ケリー・ジェイクル、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス

評価:★★




 船舶の一室。ベラーズがブリトニー・スピアーズの「Toxic」を歌い踊る場面から始まる。お馴染みの「glee/グリー」(09~15年)風パフォーマンス。皆、気持ち良さそうだ。…と、この場が突然、ある巨体の乱入をきっかけに火の海と化す。次々水面に身を投げるメンバーたち。『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』、何を血迷っているんだ?

 いや、この試みは決して否定されるべきものではないだろう。シリーズも三作目。新たな挑戦に出なければ、思い切った方向転換を図らなければ飽きられる。「マイティ・ソー」(11年)だって三作目「マイティ・ソー バトルロイヤル」(17年)はギャグ映画になっていたじゃないか(しかも面白い)。ベラーズだってできる!

 …という読みは甘かったようで、とにかく全編を通して薄っぺらい。アクション場面はこの冒頭とクライマックスにしか用意されないし、アクションに貢献するのがレベル・ウィルソンだけというのが物足りない。せっかく不敵なことにチャレンジしても、ここだけに見えると言うか、苦し紛れの暴走でしかないと言うか。

 アクション場面以外では相変わらず歌って踊っている。おそらくこれまでで最もミュージカル要素は強いのではないか。ただ、この見せ方が相変わらずダサい。カメラワークやカット割りのTVサイズ的安さもさることながら、パフォーマンスの間に各々が、「私たち最高!」「アンタたち、イカす!」みたいにものすごく分かりやすい表情を作るのだ。これだけ重ねてもプロ意識が根づかない。

 これはパフォーマンスにもストーリーにも、仲間賛美の叫びが根性焼きのように押されていることを意味する。悪口言う。喧嘩する。気に喰わないときも多い。「でもアンタたちと私は生きる。これまでも。そしてこれからも…!」…なんて演説が常に聞こえてくる苦痛。インディペンデントな女の魅力はほぼゼロに近い。仲良しこよしのアピールが気持ち悪いのだ。

 そもそも話があってないようなもの。同窓会で集まるという設定も、米軍兵士慰問のヨーロッパツアーに参加するという展開も、それぞれにミニドラマが用意されるのも、あぁ、何と温いことか。シリーズ最後を飾るパフォーマンスの気恥ずかしさは映画を象徴する。仲間自慢のダメ押しに恐怖に似た何かを感じつつ、これで終わりだとホッとするのだった。





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