フィフティ・シェイズ・フリード

フィフティ・シェイズ・フリード “Fifty Shades Freed”

監督:ジェームズ・フォーリー

出演:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、エリック・ジョンソン、
   エロイーズ・マンフォード、リタ・オラ、ルーク・グライムス、
   ヴィクター・ラサック、マルシア・ゲイ・ハーデン、
   ジェニファー・イーリー、カラム・キース・レニー、
   マックス・マーティーニ、アリエル・ケベル、ブラント・ドーハティ

評価:★★




 遂にアナスタシア・スティールがクリスチャン・グレイと結婚式を挙げる場面から始まる。グレイ家の式にしては地味ではないか。…なんて思っていると、アッという間にプライヴェートジェット機に乗り込んだふたりは、豪華絢爛、優雅を極めた新婚旅行へ。世界は俺たちのためにある。金に物を言わせた旅行。いや、幸せなら良いんですけど。えぇ、嫉妬なんてしていません。ねぇ、剛力さんよ。

 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(15年)「フィフティ・シェイズ・ダーカー」(17年)『フィフティ・シェイズ・フリード』と続けて観て感慨深いと言うか、呆れると言うか、とにかく突っ込まずにいられないのは、アナの変貌だろう。最近まで処女だったことが信じられないほど「性」にも積極的になった彼女は(ヌーディストビーチでもないのにおっぱい御開帳してあっけらかん)、それと共に自信をつけたのか、クリスチャンと一緒になったことで手に入れた「パワー」を使うことも躊躇らわない。ちょっと嫌な感じ。

 いや、アナは基本、良い人だ。パワーを使うなんて言っても、ハラスメントとして訴えられるようなことはしないし、それを使って呆けることも拒否する。ただ、知らず知らず、無意識の内に、「あぁ、君はもうこちら側の住人ではないんだね」と小芝居のひとつでも打ちたくなるような、庶民性の消失を強く感じさせる。これを「洗練」という言葉に結びつけるのは無理がある。まあ、アナがどうなったところで、知ったこっちゃないか。エロをとにかく見せてくれー、というのが大半の観客の願いだろう。

 セックス大好きのクリスチャンとアナは、なるほど今回もお盛んだ。手錠プレイじゃ驚かない。カーチェイスの後、興奮のまま車内で致すのもフツーかも。調髪しながらいちゃこき始めるのも、まあ、ノーマルな方かな。…って、そう、何と言うか、パターンは出尽くしたのか、庶民もこれぐらいはねーと思われるセックスが並ぶ。身体にアイスクリームを塗ってそれを舐めながら行為へ…っていうのが、一応のいちばんの見せ場だろうか。えっ、それもやったことある?これまた失礼。

 つくづくお子様なふたりだと思うのは、オフィスでアナが「あぁ、なんて素敵なひとときだったのでしょう」と直前のセックスを思い出してにやつく場面だ。すぐさま「運命の女」(02年)が目に浮かぶ。不倫の恋に落ちたダイアン・レインが電車の中、初めての情事を思い出してぐしょぐしょに濡れてしまう驚愕場面だ。レインの顔が後悔と罪悪、そして歓びでみるみる染まっていくのだ。レインが女という生き物の「業」のようなものを感じさせたのに対し、アナに扮したダコタ・ジョンソンの分かりやすいこと。まあ、キャリアの差か。

 それにしても、肝心の悪役が二作目に続いて、いかにも小者だ。逆恨みのストーカーがその正体で、彼を使ってふたりの仲をかき乱すのがどこまでもイージー。結局キム・ベイシンガーの再登場もなかった。まあ、夢見る夢子の思い描く理想の恋愛の国は、こんなものなのかもしれない。多分、原作がしょーもないのだ。





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