December 21-23 2018, Weekend

◆12月第3週公開映画BUZZ


メリー・ポピンズ リターンズ “Mary Poppins Returns”
 配給:ディズニー
 監督:ロブ・マーシャル
 Budget:$130,000,000
 Weekend Box Office:$23,523,121(4090) Good!
 OSCAR PLANET Score:72.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:エミリー・ブラント
           助演男優賞:リン=マニュエル・ミランダ
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞
           録音賞音響効果賞作曲賞主題歌賞

アクアマン “Aquaman”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ジェームズ・ワン
 Budget:$160,000,000
 Weekend Box Office:$67,873,522(4125) Great!
 OSCAR PLANET Score:57.3
 Oscar Potential:主演男優賞:ジェイソン・モモア
           助演男優賞:ウィレム・デフォー
           助演女優賞:アンバー・ハード
           助演女優賞:ニコール・キッドマン
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

バンブルビー “Bumblebee”
 配給:パラマウント
 監督:トラヴィス・ナイト
 Budget:$135,000,000
 Weekend Box Office:$21,654,047(3550) Good!
 OSCAR PLANET Score:78.3
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:ヘイリー・スタインフェルド
           助演男優賞:ジョン・シナ
           撮影賞、編集賞、美術賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

バード・ボックス “Bird Box”
 配給:Netflix
 監督:スザンネ・ビア
 Budget:$19,800,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:55.1
 Oscar Potential:主演女優賞:サンドラ・ブロック
           助演男優賞:ジョン・マルコヴィッチ
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

セカンド・アクト “Second Act”
 配給:STXフィルムズ
 監督:ピーター・シーガル
 Budget:$16,000,000
 Weekend Box Office:$6,489,983(2607) zzz...
 OSCAR PLANET Score:45.5
 Razzie Potential:主演女優賞:ジェニファー・ロペス

“Welcome to Marwen”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ロバート・ゼメキス
 Budget:$39,000,000
 Weekend Box Office:$2,354,205(1911) zzz...
 OSCAR PLANET Score:38.5
 Oscar Potential:美術賞、視覚効果賞
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:スティーヴ・カレル
           助演女優賞:ダイアン・クルーガー
           助演女優賞:レスリー・マン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 知らぬ者はいないと思われる「メリー・ポピンズ」(64年)の54年ぶりとなる続編が登場する。『メリー・ポピンズ リターンズ』がその作品。あれから20年、大恐慌時代のロンドンを舞台に、金銭的に窮地に陥るバンクス家の元にメリー・ポピンズが舞い戻り…。少しでも演出に狂いが生じれば大きく叩かれる可能性があるプロジェクトと言えるだろうが、批評家の反応は概ね良好と言って良い。視覚効果が効果的に使われた眩いばかりのヴィジュアルと愉快なミュージカルナンバーの好感度が高く、ファミリー映画として理想的。しかし、何と言っても素晴らしいのはヒロインに扮したエミリー・ブラントが生き生きと輝いていることで、まさかジュリー・アンドリュースが完璧に仕上げたメリー・ポピンズに新たに命を吹き込むことのできる女優がいたことに驚きの声が方々から聞こえてくる。偉大過ぎるオリジナルの遺産に頼り過ぎとの声もあるが、それをブラントが封じてしまった気配すらある。オスカーではブラントの主演女優賞候補を中心に複数部門で候補に挙がることが期待されている。作品賞候補はギリギリラインだと思われる(ロブ・マーシャルの監督賞はかなり厳しいはず)。また、Box Officeは5日間で3,000万ドルを超えるスタート。ミュージカル映画は腰の強い興行になることが多く、年始にかけて大量動員を期待したい。

 DCコミックから新ヒーローが登場。「ジャスティス・リーグ」(17年)でも顔見せしていた『アクアマン』がそのヒーロー。海底人の母を持ちながら地上で人間として育てられたアーサー・カリー(アクアマン)が、海底人たちによる帝国アトランティスとの闘いに身を投じる様を描く。DC映画はマーヴェル映画に較べると見劣りする印象が強いのだが、どうやら今回は「ワンダーウーマン」(17年)に続く良質作の模様。オールドファッションな作りになっているのがいっそ新鮮で、ジェイソン・モモア扮する主人公と物語にもユーモアがたっぷり。CGを駆使したアクションも水辺のヒーローという点を活かして、独創的なものが多数盛り込まれているという。「ワンダーウーマン」程の熱狂は感じられないものの、悪くない反応と言って良いのではないか。オスカーでは技術部門参戦が期待されるが、さすがにそこまで望むのは難しいか(視覚効果賞からは既に脱落)。なお、興行的には及第点の出足。シリーズ化に向けて視界良好。

 『バンブルビー』は「トランスフォーマー」(07年)シリーズからのスピンオフ。「トランスフォーマー」で描かれた時代よりも20年前の1980年代を舞台に、アイデンティティーに悩む少女とバンブルビーの交流と戦いを描く。本家は毎度大ヒットしながらも批評家からはこてんぱんに叩かれているのだが、意外や意外、今回は好意的見解の方が優勢になっている。命のあるロボットと少女の関係が新鮮な切り口で描かれ、本家と同じ世界観とは思えない好感度の高いストーリーに仕上げられているとか。ヒロイン、ヘイリー・スタインフェルドも躍動しているという。賞レースに絡むことはないだろうが、思いがけない好レヴューが並んだと言って良い。興行的にもまずまずのオープニング。スタインフェルドとしては何とかシリーズ化にゴーサインが出るくらいの収益を上げたいところだろう。

 今年のNetflix映画最後を飾るのはサンドラ・ブロック主演作『バード・ボックス』。多くの人間が死に絶えた世界、極限下で幼い命を守りながら生き残りを図る母親の逃避行を描く。評価はまずまず。決して題材を100%活かした演出とは言い難いものの、ひんやりとした空気感の中、息詰まるサスペンスが繰り出され、ブロックを中心にした演技も良質。細かな粗を気にさせない娯楽性を具えているとのこと。尤も、期待されていたブロックの主演女優賞も含めて、賞レースに絡むほどには熱い支持ではないのだが…。それにしてもブロックまでNetflix映画に主演、いよいよ同社のポジションは揺るぎないものになった感。

 スター女優主演作ならジェニファー・ロペスの『Second Act』もある。量販店で働く四十路の女が、ニューヨーク、マディソン街で働くチャンスを得て成功を掴むまでを描く。お仕事ムービーにロマンスの要素を絡めたような内容だと思われ、多くの批評家が言うにはロペスに相応しい題材とのこと。しばらくスクリーンからは遠ざかっていた感はあるものの、ロペスのスターとしての魅力は健在。ただ、それに見合った演出がなされているかというと、そちらには苦言を呈したものが目立つ。せめてゴールデン・グローブ賞に絡むくらいの評価は欲しかったが、残念ながら、既に失敗が明らかになっている。興行的にも厳しい出足。ホリデイシーズン効果で今後の粘りを期待したいが、果たして…。

 実話物からはロバート・ゼメキス監督とスティーヴ・カレルが組んだ『Welcome to Marwen』。理不尽な暴行を受けて脳に障害を負った男が、自宅の庭に第二次世界大戦のとある村を模したミニチュアを作ることで、現実と向き合っていく様を描く。オスカー監督とすっかりドラマづいているコメディスターの組み合わせに惹かれるものの、評価は厳しい判定が大半を占める。感傷的で、かつ要点を押さえられていない展開。カレルは力の入った演技だが、空回りの感ありだという。ただ、眩いばかりのヴィジュアルに関しては一見の価値あり。オスカーでは視覚効果賞にチャンスを残しているが(ノミネート最終選考へ)、それよりもラジー賞への警戒が必要かもしれない。興行的には大惨敗といって良い数字が報告されている。





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