死霊館のシスター

死霊館のシスター “The Nun”

監督:コリン・ハーディ

出演:デミアン・ビチル、タイッサ・ファーミガ、ジョナ・ブロケ、
   シャーロット・ホープ、イングリット・ビス、ボニー・アーロンズ

評価:★★




 「死霊館」(13年)ワールドはアナベルちゃん人形のイメージが強く(本家では本筋とは関係ないのに)、悪魔に憑かれたシスターのそれはさほど強力ではない。言われれば、「あぁ、そう言えばいたなぁ」という程度。だから「彼女」を大々的に取り上げる『死霊館のシスター』は、掴みからして頼りないわけで。

 …とは言っても、あのヴィジュアルゆえ、急に彼女に出てこられたら、そりゃ驚くというもの。1952年ルーマニアの山奥、城跡を改築した修道院が舞台。彼女が本領を発揮するのにもってこいの場所ではないか。シスターよ、どうぞ存分に暴れるが良い。

 なんて呑気に構えている場合ではなかった。シスターは外見の恐ろしさと突然の出没、そして効果音に頼るばかり。つまり退屈なホラーにありがちな技に寄り掛かるだけなのだ。最初は顔を隠し、獲物が近づいてきたら、素顔を見せて一気に攻める…の繰り返し。芸がないよ。

 怖さの基盤となるシスターがこれだから、目に残る、或いは後に引くイメージはほとんどない。視覚効果頼りのショック映像はあっても、それが身体の硬直を誘うような恐怖に結びつかない。思わず身を乗り出したのは、クライマックス近く、シスターと聖水が絡んだ画ぐらい。水場も効果的に使われていた。

 シスターの怠慢の影響を受け、俳優たちはだから、あまり賢そうに見えない。キャラクターの背景も機能しない。一応デミアン・ビチル神父には少年を救えなかった過去があり、タイッサ・ファーミガには修道女見習い中という設定がある。これを話の流れに組み込むも、全く溶け込むことがない。面白いホラーには面白いストーリーがなくては。「死霊館」には確かにそれがあったもの。

 とにかく惜しいのが、事件の始まりとなる首吊り遺体を発見する若いフランス男(ジョナ・ブロケ)を上手く動かせなかったことだ。若いだけあり女の子に興味津々、ノリも軽い。つまり笑いを注ぐのに絶好のキャラクターのはずなのに、都合の良い使われ方をされて終わり。ファーミガと楽しい掛け合い、もっと作れそうなのになぁ。基本大真面目な世界観の限界か。





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