スカイスクレイパー

スカイスクレイパー “Skyscraper”

監督:ローソン・マーシャル・サーバー

出演:ドウェイン・ジョンソン、ネーヴ・キャンベル、チン・ハン、
   ノア・テイラー、ローランド・ムーラー、バイロン・マン、
   パブロ・シュライバー、ハンナ・クィンリヴァン

評価:★★★




 バカと煙は高いところが好き。いや、バカと金持ちは高いところが好きとストレートに言った方が楽しいのに。とにかく『スカイスクレイパー』の舞台、香港にザ・パールなる220階建ての超高層ビルが完成する。そこで始まる犯罪と火災。「ダイ・ハード」(88年)や「タワーリング・インフェルノ」(74年)を連想するのも当然で、でもこれは、間違いなくザ・ロック映画だ。

 今回ザ・ロック、ドウェイン・ジョンソンの役どころは義足であり、身体的に自由が利き難い。…なんて言っても、超人ぶりは隠せない。いや、隠さない。作り手も突っ込まれることを承知の上で大張り切り。剥き出しの鉄筋によじ登り100階付近で大ジャンプするわ、粘着テープで傷口を補強するわ、ビルの極厚窓を軽々割るわ、窓枠に足をかけてビル側面を渡るわ…どうだ、まいったか。

 視覚効果が多くなるのは仕方ないのだけど、案外これが浮いていないのは、ザ・ロックの個性ゆえだ。映画初登場の「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」(01年)のときから視覚効果と仲が良かった男。豪快なツルッパゲと眉毛と連動して良く動く目とゴムみたいな筋肉がアニメーションみたいで、背景と容易く同化してしまうのだ。ここでは生身の肉体だけではどうにもならない画が多いため、彼のアニメーション気質に大分救われている。

 ザ・ロック映画では「家族」がキーワードになることが多く(「ワイルド・スピード」シリーズでさえそうだ)、今回もそれは変わらない。ザ・ロックが炎に包まれたビルに飛び込んでいくのは家族がいるからだし、家族は弱点であると同時に強力な力になると証明することこそがテーマだったりする。子どもとの相性が良いのもポイントだ。

 ただし、子どもはひとりでは作れない。そんなわけで妻役としてネーヴ・キャンベルが登場、なかなかの好サポートを見せる。アクションに貢献するばかりか、頭脳という点でも気の利いた役回り。このキャンベルの奮闘から「スクリーム」(96年)を思い出すのは強引か。シドニー・プレスコットが帰ってきた!勝手に叫んでしまう。

 さて、全編突っ込み所だらけの画で楽しませてくれる中(人が死に過ぎること以外、不快感なし)、隠し味となっているのは、見物人・野次馬たちだ。高層ビルの火事の画に引き寄せられた暇人たちが、現場を見上げながらザ・ロックの決死のアクションに一喜一憂。段々ザ・ロックがヒーローになっていく様に感嘆、その生き様を認めていく。単純にして効率的な技だ。これで悪役がピリッとしていたら、珍作に認定できたのに、あぁ…。





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