ザ・プレデター

ザ・プレデター “The Predator”

監督:シェーン・ブラック

出演:ボイド・ホルブルック、トレヴァンテ・ローズ、ジェイコブ・トレンブレイ、
   キーガン=マイケル・キー、オリヴィア・マン、
   スターリング・K・ブラウン、イヴォンヌ・ストラホフスキー、
   トーマス・ジェーン、アルフィー・アレン、アウグスト・アギレラ

評価:★★★




 21世紀に入ってからは、エイリアンと対決したり人間狩りに興じたりしていたプレデター。残酷なパフォーマンスが多い割に意外に憎めないのは、使い勝手の良いそのB級な存在感ゆえだ。どれだけ捻った設定が用意されても、どれだけ緻密な美術が用意されても、プレデターが放り込まれれば、アッという間にそこはB級空間と化す。

 シェーン・ブラックはそんなプレデターの性質を見抜く。『ザ・プレデター』には地球人の前にプレデターが立ちはだかるという単純な構図さえあれば良いと信じ、けれどそこにB級映画ならではの楽しみをたっぷり注入するのだ。お高くとまっていては、プレデターに興味すら持ってもらえないかもしれない。目指すべきはプレデターの闘争本能をいかにして盛り上げるか。

 序盤はプレデター同士の追跡劇や、一作目(87年)へのオマージュか森林の中での戦い、或いはプレデターが持つ高級メカで引きつける。そこにあるのはプレデターが迫りくるという興奮だ。金がかかっていることは分かるけれど、このあたりは後半の盛り上げのために、熱を敢えて抑えている感。ブラックは緩急のつけ方を知っている。ただし、一度火がつけばノンストップで突っ走る。

 何と言っても嬉しいのは、プレデターに立ち向かう中心となるのが、軍の規律からはみ出してしまったらしいわけあり軍人たちという点だ。そこにプレデターの第一発見者である主人公のボイド・ホルブルックが加わる。口も態度も悪い彼らがしかし、プレデターに対してどん底からの急襲を狙う。横の繋がりも意識されながら、命を惜しむことなくぶつかっていく様が、何ともまあカッコイイ。プレデターも認めるところではないか。

 ただし、その勇姿に漂うのが、やっぱりか、B級の気配というのがポイントだ。どれだけ頑張っても一流とは程遠い。トップには立てない。それでもその心意気だけは負けない。これぞB級スピリットと呼びたくなるものが立ち上がる。視覚効果も含めてアクションはわざとちょいと安め。スプラッターと言って良い画は大サーヴィス。80年代映画の香りも少々。でも、そうこなくっちゃ!

 ちょっとギョッとするのは、この男臭い世界観の中に子どもが投入されていることだ。ジェイコブ・トレンブレイがホルブルックの息子役で登場し、後半はバトルに帯同する。堂々たるR指定映画なのに!トラウマ間違いなし!それならばトレンブレイにも見せ場が欲しかった。紅一点のオリヴィア・マンももう少し使い方が工夫されるべきだった。聞くところによると、プレデターは女子どもには手出しをしないらしい。そのあたりを上手に物語に組み込められなかったか。まあ、プレデター好きには些細なことでしかないか。





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