December 7-9 2018, Weekend

◆12月第1週公開映画BUZZ


“Ben Is Back”
 配給:ロードサイド・アトラクションズ
 監督:ピーター・ヘッジズ
 Budget:$13,000,000
 Weekend Box Office:$80,733(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:78.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ルーカス・ヘッジズ
           主演女優賞:ジュリア・ロバーツ
           助演男優賞:コートニー・B・ヴァンス
           撮影賞、編集賞、作曲賞

ふたりの女王 メアリーとエリザベス “Mary Queen of Scots”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:ジョシー・ルーク
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$194,777(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:64.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:シアーシャ・ローナン
           助演女優賞:マーゴット・ロビー
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Vox Lux”
 配給:ネオン
 監督:ブラディ・コーベット
 Budget:-
 Weekend Box Office:$155,714(6) Great!
 OSCAR PLANET Score:68.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           助演男優賞:ジュード・ロウ
           助演女優賞:ラフィー・キャシディ
           助演女優賞:ナタリー・ポートマン
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞音響効果賞、作曲賞

モーグリ:ジャングルの伝説 “Mowgli: Legend of the Jungle”
 配給:Netflix
 監督:アンディ・サーキス
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:56.5
 Oscar Potential:撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『Ben Is Back』はクリスマス・イヴに突如帰郷した息子がドラッグ中毒だと知った母親が、問題を解決しようと奮闘する物語。ジュリア・ロバーグが母役で主演する他、息子役のルーカス・ヘッジズと監督のピーター・ヘッジズが実の親子であることも話題になっている。批評は良好。一見ありふれた家族ドラマでしかないのだが、ヘッジズとロバーツが奏でる掛け合いに繊細なハートが浮かび上がるため、ちゃんと胸を打つ物語に昇華されているという。決して欠点がないわけではないものの、確かな演技がそれをカヴァーしているとする論調が多いか。…というわけで、賞レースではヘッジズとロバーツの演技賞候補に期待がかけられているのだが、現時点ではBUZZはさほど盛り上がっていない。おそらく批評家賞で目に留められるのは難しく、ゴールデン・グローブ賞あたりで存在感をアピールしたいところだったのだが、残念、そちらでも候補に挙がらず。なお、興行的には限定封切りでまずまずのスタートになっている。

 今シーズンは『女王陛下のお気に入り』が賞レースで強さを見せているが、何とかそちらに追いつきたいのが『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』。16世紀、スコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベス一世の対立を描く。ベースはジョン・ガイによるベストセラー。メアリーをシアーシャ・ローナン、エリザベスをマーゴット・ロビーが演じる。このふたりは昨年のオスカー主演女優賞を争ったことが記憶に新しく、そういう野次馬気分で楽しく見られそうなのだが、どうやら出来映え自体も悪くないレヴェルにある模様。衣装や美術を中心にしっかり考察がなされた時代描写の中、政治サスペンスが生々しく展開。ローナンとロビーの演技対決も大いに見応えがあるという。ただ、賞レースに参戦してもおかしくない評価かと言うと、そこまでの熱は感じられないかもしれない。そして、現時点では賞レースBUZZは控えめ。レース序盤ではほとんど目立っていない。これから挽回があるだろうか。興行的には限定封切りでかなりの好スタートになっているが…。

 『Vox Lux』はヴェネチア国際映画祭で高評価を獲得した作品。一人の少女がポップスターに駆け上がっていく様を、1999年と2017年、ふたつの時代で起こる銃乱射事件を交えて描き出す。大きな見ものとなっているのは、知性に裏打ちされたスリリングな物語と、エンターテイメント界を背景にしているゆえの眩いばかりのヴィジュアル。そこにナタリー・ポートマンを中心にした強力なパフォーマンスが加わり、ドラマ性たっぷりの高揚感が味わえるとのこと。賞レースでポートマンは、助演プッシュという賢明な判断が下されており、もしかするとオスカー助演女優賞候補に挙がる可能性がある(ただし、賞レース序盤は苦戦を強いられている)。興行的にも悪くない出足。さて…。

 つい先頃ディズニー版(16年)が公開され、高評価を得たのが「ジャングル・ブック」。実はワーナー・ブラザースも同題材の作品を用意していたのだが、どうやら予想よりもかなりダークな仕上がりが会社で不評を買い、それならばとNetflixが配給権を買い取ったという報道がなされている。来年に公開が延期されていたのだが、急遽年内公開となったのは、Netflixの仕事の速さの表れと言えようか。さて、その『モーグリ:ジャングルの伝説』について。原作はラドヤード・キップリングのベストセラー小説。インドのジャングルでクロヒョウやクマに育てられた少年モーグリが、獰猛なトラを始めジャングルの脅威に立ち向かう様を描く。噂通りかなりダークな物語と画面であり、それを支える視覚効果は一定のレヴェルにあるものの、次第に物語が求心力を失っていくとの声が大きい。観客の年齢層を考えると、ワーナーが公開を躊躇ったのも頷けるとのこと。尤も決して失敗作ではないとの声が小さくないことは付け加えておかなければならないだろう。賞レースチャンスはない。





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