MEG ザ・モンスター

MEG ザ・モンスター “The Meg”

監督:ジョン・タートルトーブ

出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、
   ルビー・ローズ、マシ・オカ、ウィンストン・チャオ、
   ジェシカ・マクナミー、オラフル・ダッリ・オラフソン、
   ソフィア・ツェイ、クリフ・カーティス

評価:★★




 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(18年)で何が不満かって、序盤、あんなに意味深に海竜の動きを撮っておいて、一向に大暴れしないところだ。『MEG ザ・モンスター』はそのストレスを解消してくれるかもしれない。何しろ主役はメガロドン、太古の昔に絶滅したはずの、全長21~27メートルの巨大ザメなのだ。恐竜並みにハッスルしちゃってくれい!

 そう、この映画はサメ映画に分類するのは勿体無い題材だ。ホオジロザメが赤ちゃんに見えるくらいにデカく、どう考えても人間が立ち向かうのは難しい。ちっこい人間たちはさっさと降参して、メガロドン、愛称メグちゃんに血みどろショーをお願いするべきなのだ。だってそうでしょう?見たいのは人間がどんな風に喰われるかってところでしょう?

 ところが!だ。ジョン・タートルトーブはあくまでサメ映画として物語を撮る。それどころか昔はこんな大きなサメもいましたよと紹介しているつもりで見ているフシがある。既存のサメ映画に倣うかのように、実にお行儀の良い展開が不満だ。まずは少数がサメに襲われ、けれど全体像はなかなか見えず、ようやく中盤になって全貌を表し、エサ要員の人間たちが次々命を落とし、終幕に一大決戦という流れ。真面目か!例えば、海水浴にやってきた人々をメグちゃんが襲う場面が、こんなにあっさりしていて良いはずがない。

 そもそもその大きさが活かされないのはどうなんだ。ボートごと丸呑みできてしまうくらいに大きなサメなのに、人間たちがその大きさに唖然とするぐらいで、ちっともそのサイズに見合った怖さを出さない。動きは所詮サメ。海上に背ビレを出して居所をアピール、そこから猛然と突進してくる、それを繰り返すのみのメグちゃんだ。

 要するにメグちゃんならではの面白い画が決定的に少ないのだ。海底基地のガラスの外に佇む画。船の上に掲げられた「餌」をジャンプして喰らう画。人で賑わう海の底を不気味に泳ぐ画。主人公と潜水ボートでチェイスする画。面白いのはせいぜいこれぐらいじゃなかろうか。

 サメに立ち向かうのは我らがジェイソン・ステイサムだ。やけに後頭部ショットが多いのに笑いつつ、ステイサムはサメにも全く怯まない。さすがに海の中では勝手が違うのか、ミサイル搭載のボートで応戦するのだけれど、ちゃんとサメ退治といったらこれでしょうという感じで、モリを使ったバトルもあるのが可笑しい。このあたりの無茶な感じはいかにもステイサム映画。いかにもB級映画。そう、目指すべきはそこだった。遠慮は要らない。B級丸出しのメグちゃんショーこそが映画の解答だったのに、あぁ…。





ブログパーツ

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ