アントマン&ワスプ

アントマン&ワスプ “Ant-Man and the Wasp”

監督:ペイトン・リード

出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、
   ミシェル・ファイファー、ローレンス・フィッシュバーン、
   マイケル・ペーニャ、ウォルトン・ゴギンズ、ハナ・ジョン=カーメン、
   デヴィッド・ダストマルチャン、ティップ・“T・I”・ハリス、
   ジュディ・グリア、ボビー・カナヴェイル、
   ランドール・パーク、アビー・ライダー・フォートソン

評価:★★★




 アントマンの世界はもっと面白くなる可能性がある。そう思わせたのは、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(17年)だ。ヒーローたちが敵味方に分かれて対決する場面で、ツワモノたちが入り乱れる中、その個性を埋没させることがなかったからだ。危惧した通り、ヒーロー飽和状態の昨今、強いだけでは生き残れない。「マイティ・ソー バトルロイヤル」(17年)なんて完全にギャグ映画、ソーが積極的に笑いを取りに来るんだもの。

 『アントマン&ワスプ』はギャグ映画ではなく、正統派のコメディ映画の趣だ。ワスプという名の同じく身体を小さくする女性ヒーローが登場するので、バディ映画の匂いもある。所謂世界征服を狙うような悪役は姿を見せず、とある個人的なミッションが物語の軸となる。つまりアントマンの身体同様、スケールは小さい。ただ、小さくても、こののんびりとした気配がとても愉快なのだ。80年代映画とは言わないまでも、どこか懐かしさを感じさせる、気楽なヒーロー映画なのが好もしい。

 はっきり言って、量子世界云々と長々説明される件には全くついていけず、さっさと切り上げて欲しいと願ってしまうのだけれど、そこに付随するアクションがいちいちユニークで可愛いから許せてしまう。アントマンとワスプの最大の特徴は身体を小さくすることだけれど、今回はこの機能を目一杯活かして、何度も身体のサイズを変えてアクションにメリハリをつけている。

 とりわけクライマックスのカーチェイス場面が秀逸。様々な思惑を抱えた者たちがサンフランシスコの街を疾走する。車からの銃撃や、車から車へのダイヴ、障害物を避けるテクニック…等お馴染みの見せ場の中に組み込まれるアントマンならではの自由自在のサイズチェンジを活かした技が、圧倒的な快感を生む。

 この際、アントマンよりもエヴァンジェリン・リリー演じるワスプの方が華麗なアクションを見せるのもポイントだ。アントマンはと言うと、演じるポール・ラッドに合わせるように、ピンチをピンチと感じさせない大らかさな空気を放出。「シビル・ウォー」では不要に思えた巨大化の件もそれに繋げる好アシスタント。なかなか良いコンビではないか。

 キャラクターそれぞれに愛情が感じられるのも嬉しいところで、とりわけアントマンの友達役のマイケル・ペーニャが喜劇センスを存分に発揮、良い味を添えている。マイケル・ダグラスもアクション場面での出番が増えて、かつ余裕の喜劇演技だ。で、ダグラスと言えば、出番は少ないものの、ミシェル・ファイファーと一緒に入った画にはなかなかの感慨あり。長年ハリウッドで活躍するヴェテランの初共演。アントマンののんびりした世界観だからこそ、郷愁が心地良いのではないか。





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