November 9-11 2018, Weekend

◆11月第2週公開映画BUZZ


フロントランナー “The Front Runner”
 配給:コロンビア
 監督:ジェイソン・ライトマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$51,543(4)
 OSCAR PLANET Score:61.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ヒュー・ジャックマン
           助演男優賞:J・K・シモンズ
           助演女優賞:ヴェラ・ファーミガ
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

グリンチ “Dr. Seuss' The Grinch”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー
 Budget:$75,000,000
 Weekend Box Office:$67,572,855(4141) Great!
 OSCAR PLANET Score:54.6
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

蜘蛛の巣を払う女 “The Girl in the Spider's Web”
 配給:コロンビア
 監督:フェデ・アルヴァレス
 Budget:$43,000,000
 Weekend Box Office:$7,810,112(2736) zzz...
 OSCAR PLANET Score:45.5
 Golden Globe Potential:主演女優賞:クレア・フォイ
                助演男優賞:スヴェリル・グドナソン

アウトロー・キング スコットランドの英雄 “Outlaw King”
 配給:Netflix
 監督:デヴィッド・マッケンジー
 Budget:$120,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:57.7
 Oscar Potential:主演男優賞:クリス・パイン
           助演男優賞:アーロン・ジョンソン
           助演女優賞:フローレンス・ピュー
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Here And Now”
 配給:パラマウント
 監督:ファビアン・コンスタン
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:33.4 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:サラ・ジェシカ・パーカー
           助演女優賞:レニー・ゼルウィガー

“Overlord”
 配給:パラマウント
 監督:ジュリアス・エイヴァリー
 Budget:$38,000,000
 Weekend Box Office:$10,202,108(2859) zzz...
 OSCAR PLANET Score:68.7
 Oscar Potential:None


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『フロントランナー』はマット・バイによるノンフィクションをベースにしたポリティカル・ドラマ。不倫スキャンダルが原因で大統領選の最有力候補から僅か3週間で転落してしまった実在の上院議員ゲイリー・ハートを描く。テルライド映画祭でプレミア上映されたときの観客・批評家の反応は鈍かったのだが、今回のアメリカ公開に当たっても悪くはないが良くもないという程度の反応が目立つ結果に。選挙キャンペーンの内幕を辛辣に見つめる視点とヒュー・ジャックマンのパフォーマンスは大いに見もの。ただ、問題の表層的な部分を撫でるだけに留まり、深味はさほど感じられないとの指摘が多い。賞レースに絡むことがあるとするなら、ジャックマンの主演男優賞になるだろうが、作品サポートを受けられないとなると厳しい戦いを強いられるのではないか。興行的にも極めて厳しいスタート。ジャックマンは窮地に立たされた。

 『グリンチ』は近年存在感を増すアニメーション・スタジオ、イルミネーションの最新作。原作は言わずと知れたドクター・スースの名作絵本。捻くれ者のグリンチが村人たちの愛する「クリスマス」を盗んでしまおうとあの手この手の大騒動を巻き起こす。グリンチの声を担当するのはベネディクト・カンバーバッチになる。評価は悪くない。誰もが知る物語をアニメーションならではの美しいヴィジュアルで包み込み、主に子どもたちに狙いを定めたマイルドな笑いがたっぷり注がれていく。大人には物足りないだろうとしつつも、丁寧に作り込まれた世界観が歓迎されている感。ただ、賞レースに絡むレヴェルにあるかというと疑問が残るところで、良くも悪くも安全地帯で満足していると言えるかもしれない。ただ、注目の興行成績は期待通りの数字が返ってきている。メガヒットへの発展は確実で、シリーズ化が実現してもおかしくないのではないか。

 「ミレニアム」シリーズから、「ドラゴン・タトゥーの女」(11年)の続編、いやリブートと言った方が良いのか、とにかく『蜘蛛の巣を払う女』がようやく登場。原作では四作目にあたるという。リスベット役はルーニー・マーラからクレア・フォイへ、ミカエル役はダニエル・クレイグからスヴェリル・グドナソンへと交代。リスベットとミカエルがサイバー犯罪者や政府の腐敗が絡んだ難事件に挑む。批評は平凡。できるだけ間口の広い作りにしようと複雑な筋立てを整理して描き出そう試みられ、アクションに重点を置いた展開に。フォイやグドナソンもキャラクターに命を吹き込む好演を見せる。ただ、フランチャイズ化を意識したこの作りが原作の本来の魅力を消し去っているとする指摘が目立っている感。賞レースに絡むのは難しいはず。また、配給元がオリジナルキャストでのシリーズ化を渋ったのは興行成績が期待ほど伸びなかったためと言われている。それでも全米興収は1億ドルを超えていたのだが、今回はさらにその足元にも及ばない週末成績。配給元にとって頭の痛い結果と言えるだろう。

 トロント映画祭でプレミア上映されたNetflix映画『アウトロー・キング スコットランドの英雄』も公開される。後にスコットランド王ロバート1世となるロバート・ザ・ブースが、いかにしてイングランド国王に追放され、そこからスコットランド王位を手にしたかを描く歴史アクション。手掛けたNetflixとデヴィッド・マッケンジー監督、そしてクリス・パインは、オスカーでも注目された「最後の追跡」(16年)でも組んでいることから期待値は高かったのだが、残念、夢よ再びとはならず、否定派が目立つ結果に。中世ならではのアクションは血と泥に塗れているもののさほどインパクトは残さず、主人公の心の旅路もいかにも踏み込み不足。だらだらと時間が流れる印象が拭えないとのこと。これでは賞レース参戦は望めない(美術賞に若干のチャンスを残すか)。パインの賞レース参戦はお預けとなる。





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