オーシャンズ8

オーシャンズ8 “Ocean's Eight”

監督:ゲイリー・ロス

出演:サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、
   ヘレナ・ボナム=カーター、サラ・ポールソン、リアーナ、
   ミンディ・カリング、オークワフィーナ、ダコタ・ファニング、
   グリフィン・ダン、ジェームズ・コーデン、エリオット・グールド、
   リチャード・アーミティッジ、チン・シャオポー、ケイティ・ホームズ、
   ゼイン・マリク、ジェイミー・キング、オリヴィア・マン

評価:★★




 男女格差や多様性の欠如が大声で叫ばれる昨今。『オーシャンズ8』がそれを大いに意識したことは間違いない。あからさまなキャスティング。男性への冷たい扱い。裏ストーリーの存在。それが透けているのは間違いなく野暮なのだけど、別に不快な気分にはならない。サンドラ・ブロックが語り掛ける。小難しいことを抜きにして、私たちと楽しみましょう。乗った方が楽しいに決まってる。

 雰囲気としては日本のTVシリーズ「監獄のお姫さま」(17年)に近いだろうか。宮藤官九郎が脚本を手掛けている割りには、女たちの自己愛臭が強く、はったりの利かせ方がチープな凡作だけれど、女たちの共犯関係に、彼女たちだけでしか成立しない薄っぺらなようで強い連帯感的パワーが、共通して存在する。別に仲良しこよしではない女たちの、それでも無下にはされないそれは、夏の炭酸飲料的爽快感。

 オーシャンズが狙うのは、豪華ダイヤモンド。盗み出す場が、あのメットガラというのが嬉しい。アカデミー賞授賞式よりもよっぽど面白いドレスの祭典。ここでは守りに入った者は、漏れなく敗者だ。当然ゴージャスな世界観が展開される。ダイヤモンドをまとうのはアン・ハサウェイ。ピンクのケープドレスとターゲットのダイヤに負けない輝き。他の女優たちもそれぞれ着飾る。もっと長く映せば良いのに。ちなみにハサウェイを別にして強烈なヴィジュアルを創造したのはリアーナだ。さすが!

 肝心の盗みの作戦は温いものの、女たちの役割ははっきりしていて、かつ適材適所だ。リアーナが担当するハッキングは、それをやったら何でもありでは…という気はするし、タイトルからすると、よほど算数が苦手でなければ、あの人物がキーパーソンになることは想像がつく。ただ、それでもブロックとケイト・ブランシェットを中心に回る犯罪が、煌びやかなのに変わりない。

 …と書いていちゃもんをつける。ここにはひとつあるべきものがない。それは肉体的快感だ。ゲスト出演のチン・シャオポーが曲芸を披露するのだけど、これを女たちがやる意味にも気づくべきだった。盗みの醍醐味ここにあり。頭ばかりフル回転させるのは、いかにバカに犯罪が無理だったとしても、味気なく映るものだ。P!nk姐さんあたり、担ぎ出して欲しかった。

 さて、女優たちの中で笑ったのは誰か。結局ハサウェイだろう。ターゲットとして他女優たちと別行動を見せるので必然的に目立つし、ドレスもキラキラ。セルフパロディにも見える役どころで、終始笑いも獲得する。ブロックは誤算だったかもしれない。せっかく気合いの入った顔面メンテナンスが報われなかった。だってブロック、メンテナンスが過剰で、全然顔の筋肉が動かないんだぜ。





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