Death Note/デス・ノート

Death Note/デスノート “Death Note”

監督:アダム・ウィンガード

出演:ナット・ウルフ、ラキース・スタンフィールド、マーガレット・クアリー、
   シェー・ウィガム、ポール・ナカウチ、ジェイソン・ライルズ

声の出演:ウィレム・デフォー

評価:★★




 藤原竜也版(06年)や窪田正孝版(15年)はおろか、原作となった漫画についても全く接触していないので、これが初めての『Death Note/デスノート』ワールドになる。そうして思うのは、これはコメディだということだ。「ファイナル・デスティネーション」(00年)あたりと同じノリで、突っ込み所満載の演出の数々を笑い飛ばせば良い。だってそうだろう。主人公青年が悪魔を初めて目撃したときの反応なんて、雑魚キャラ的と言うか乙女的と言うか、とにかくその腰抜けっぷりが可笑しい。

 そもそもデスノートとやらの設定がバカだ。このノートに名前を書かれた人物は、そこの記述の通りに死を迎えるというのだ。何と手軽で、何と頼りないそれだろう。ある日突然降ってきたそのノートを手に、主人公青年はお調子こく。面白そうだし、いっちょ使ってみるか。暇潰しにもなりそうだ。…みたいなノリ。

 …と書けばピンと来る人も多いはず。このノリは、話のダークな表面のせいで見え難いものの、あの天下の「ドラえもん」と全く同じパターンではないか。ドラえもんの四次元ポケットから飛び出した摩訶不思議な道具の数々。あんぽんたんの少年が毎度、しょーもない悪戯をして大失敗する。そう、この映画の主人公、ライト・ターナーはのび太の仮の姿なのだ。

 しかしライトは、のび太がそうであるように頭が悪かった。スパイダーマン気取りか、社会悪の名前を次々ノートに書いて殺し、自分はヒーローだと悦に入る。そればかりか好きな女の子にノートの秘密を話すわ、あっさり探偵や警察に正体を嗅ぎつかれるわ、状況打破の行動が全て裏目に出るわ…。そもそも演じるナット・ウルフは金髪がまるで似合わない(演技は何だか山下智久的に感情が台詞に乗らない)。誰か注意してやれ。

 大体デスノートがサスペンス作りに不向きだ。ノートに書くだけというそのお手軽さは、書き手の(つまり主人公の)肉体の怠慢を招くことになるからだ。ライトがどれだけ得意気に名前を書いても、映画において最も重要な肉体の動きに結びつかない。アクションに貢献しないのだ。これまたのび太的とも言える。

 そして身体が動かないと物語も停滞するものだ。それを避けるべく用意されるのが、デスノートのルールには例外があるというご都合主義の抜け道で、話の行き詰まりを突っ切るべく、次々例外が明かされる(この際、ライトの恋人の動かし方は悪くない)。そうして到達するクライマックス。ライトはある罠を仕掛けるのだけれど、それは頭が良いというより、もはや何でもありを許してしまったに過ぎない。のび太のようにしっぺ返しを食らった方がよっぽどカタルシスが生まれただろう。





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