October 19-21 2018, Weekend

◆10月第3週公開映画BUZZ


“Can You Ever Forgive Me?”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:マリエル・ヘラー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$161,510(5) Great!
 OSCAR PLANET Score:93.4 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演女優賞:メリッサ・マッカーシー
           助演男優賞:リチャード・E・グラント
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Mid90s”
 配給:A24
 監督:ジョナ・ヒル
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$258,157(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:75.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:サニー・スリッチ
           助演男優賞:ルーカス・ヘッジズ
           編集賞、作曲賞

“Wildlife”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:ポール・ダノ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$104,587(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:85.5 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:キャリー・マリガン
           助演男優賞:ジェイク・ギレンホール
           編集賞、作曲賞

“Halloween”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$76,221,545(3928) Great!
 OSCAR PLANET Score:74.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス
           撮影賞、編集賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞音響効果賞、作曲賞

“What They Had”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:エリザベス・チョムコ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$17,683(4) zzz...
 OSCAR PLANET Score:79.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ヒラリー・スワンク
           助演男優賞:ロバート・フォースター
           助演男優賞:マイケル・シャノン
           作曲賞

“Galveston”
 配給:RLJEフィルムズ
 監督:メラニー・ロラン
 Budget:-
 Weekend Box Office:
 OSCAR PLANET Score:64.8
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ベン・フォスター
           助演女優賞:エル・ファニング


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 近年存在感を増しているテルライド映画祭の目玉のプレミア上映となったのが『Can You Ever Forgive Me?』。実在の女性ジャーナリスト、リー・イスラエルの伝記映画になる。…と言っても偉業を讃える内容ではない。彼女の回顧録を基に、有名人の伝記の執筆を生業としていたイスラエルが、仕事で干されたことをきっかけに、死んだ偉人の手紙の偽造に手を染めていく様を描く。この影に満たされたヒロインを演じるのがメリッサ・マッカーシーというのは大きなポイントだろう。コメディエンヌとして今のハリウッドを牽引するマッカーシーのシリアス演技に説得力がなくては、話にならない。そしてなるほど、マッカーシーがその期待に応えるキャリアベストの演技を見せているとの賛辞が大量発表されている。ダークなウィットと感じ入るところの多い人間ドラマが絶妙に交錯、マッカーシーとリチャード・E・グラントがそれに命を吹き込み、大変充実したドラマティック・スリラーに仕上がっているという。否定派を見つけるのが難しいほどのこの賛辞は、そのままマッカーシーとグラントの賞レース参戦ロードに繋がっていると見なして良く、ふたりに勢いが出れば、作品賞や脚色賞でも健闘が期待できそうな気配。限定公開ながら興行成績も好スタートを切っている。何とか拡大公開の成功に結びつけたいが、果たして…。

 マッカーシーがシリアス演技に挑めば、ジョナ・ヒルは監督業に挑戦。『Mid90s』がその作品で、こちらはトロント映画祭でのプレミア上映で好評を博したばかり。1990年代半ばのロサンゼルス、ひとりの少年がスケートボード仲間たちとの交流を通じて成長していく様を描く。所謂カミング・オブ・エイジストーリーになるのだが、ノスタルジーを刺激する物語は映画祭だけでなく批評家筋の心も捉えることに成功。賛辞の中心はヒルの軽やかな演出で、青春の煌めきと残酷さを躍動感たっぷりに捉えたそれが、どの年代の心も掴む繊細な話のエネルギーになっているとのこと。主演のサニー・スリッチを始め、キャストも生き生き。賞レースに絡むタイプの内容ではないものの、注目に値する出来と見て良さそう。限定封切で叩き出した興収高アヴェレージもその証と言えようか。

 サンダンス映画祭でプレミア上映、その後カンヌを始めとする各映画祭を回っていたのがポール・ダノの初監督作『Wildlife』。リチャード・フォードの小説の映画化で、妻の浮気をきっかけに結婚生活が破綻していく男女を、彼らの息子の目を通して描く。地味な内容ながら、批評は抜群に素晴らしい。危機的状況にある家族の肖像が、これが初監督とは思えないダノの繊細な演出により美しく織り上げられていく。少年の成長物語にもなっているのもポイントで、見かけほど単純ではないドラマが展開。両親を演じるジェイク・ギレンホールとキャリー・マリガンに目が釘付けになること必至(とりわけマリガンはキャリアベストと絶賛されている)。賞レースに絡むには作品規模が小さく、BUZZ不足の感も否めないが、批評家賞での健闘があれば、オスカーで浮上することも考えられる。興行的にも見事なスタートダッシュを見せているのは、明るい材料と言えるだろう。

 さて、ハロウィンシーズンはホラー映画が多数封切られるのが恒例で、今年の本命はもちろん『Halloween』。あの「ハロウィン」(78年)の正式なる続編と位置づけれた作品で、全く同じタイトルで勝負する。あれから40年、ブギーマン、マイケル・マイヤーズとローリー・ストロードの新たなる戦いが描かれる。多くの批評家が言うには、「ハロウィン」シリーズはこれまで一作目を冒涜するような出来映えのものが続いていたものの、その残骸を吹き飛ばし、これぞハロウィンワールドと言いたくなる世界観が展開されるとのこと。ホラー映画の法則を無視して畳み掛けられる恐怖(とユーモア)が痛快。ヒロインとしてジェイミー・リー・カーティスが復活しているのも歓迎されている感。賞レースに絡むタイプの作品ではないものの、もちろんそんなものは端から狙っていない。そう、狙っているのは興行的成功。そうして報告された週末売り上げは7,622万ドル。これは先日『ヴェノム』が叩き出した8,025万ドルという10月のオープニング記録に迫るもの。文句なしの大ヒットスタートであり、ハロウィン本番に向けてますますの盛り上がりが見込まれている。更なる続編の製作も間違いないのではないか。





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