フィストファイト

フィストファイト “Fist Fight”

監督:リッチー・キーン

出演:チャーリー・デイ、アイス・キューブ、
   トレイシー・モーガン、ジリアン・ベル、ディーン・ノリス、
   クリスティナ・ヘンドリックス、クメイル・ナンジアニ、
   デニス・ヘイスバート、ジョアンナ・ガルシア・スウィッシャー

評価:★★




 チャーリー・デイと言ったら、真っ先に「モンスター上司」(11年)を思い浮かべる。そしてなるほど、『フィストファイト』が目指す笑いは同質のものだ。デイは「平凡」を武器に、だからこそ入れられるくすぐりで重宝されるコメディアンで、この二本は彼を話の真ん中に放り込み、普通ではないものによる圧力を与えることで、笑いに捻れを加えるのだ。

 具体的に見ていくと、平凡な国語教師のデイが、暴力的な社会科教師のアイス・キューブと、ひょんなことから決闘することになり、それに至るまでのてんやわんやの一日が綴られる。必死に回避しようとするデイのあたふたした言動が、笑いの中心になる。狙いは理解できるものの、それが巧く機能しているかというと、疑問だ。

 あたふたの中にデイ演じる教師の、平凡の裏に隠れた小狡いところが露わになるのがポイントのひとつなのに、ここに思い切りが足りない。生徒を強請ったり、キューブをハメる作り話をしたり…といった程度の、まあ、それくらいは仕方ないかと納得できてしまう程度の狡さで、映画においては如何せん地味なのだ。にも拘らず、デイは甲高い声で騒ぎ続ける。煩い!

 それにやっぱりキューブの悪人顔が強烈で、出演時間は断然デイの方が長いのに、キューブばかりが印象に残る。達磨を思わせるあの豪快なうねりの眉毛だけで、勝負あり。デイではなくて、現在のハリウッドにおいて悪人顔界の最上位に入るジェイソン・モモアと対決させてみたい。

 決闘場面だけで物語を進められるわけもなく、クライマックスに置かれたそれに向けて、あの手この手のエピソードが捻り出されるも、いちいち不発。生徒たちの悪戯合戦、教員たちの首を切りたい校長との駆け引き、同じく解雇に怯える仲間の教師たちとの愚痴の言い合い、学芸会を控えた娘と出産間直の妻との触れ合い…いずれも決闘の前振りとしてはショボイ。

 そしてやって来る決闘よ!頭の線がぷつんと切れたデイがキューブ相手に大善戦。ここにカタルシスを見たいところなのだけど、デイによる武器を用いた卑怯臭い戦いが続くので白ける。それよりも生徒たちが仕掛けた数々の悪戯をトラップとして使うというアイデアで押せば良かったのに。決闘の行方や物語の着地点が温いところに落ち着くのも当然と言えよう。





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