September 21-23 2018, Weekend

◆9月第3週公開映画BUZZ


ルイスと不思議の時計 “The House with a Clock in Its Walls”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:イーライ・ロス
 Budget:$42,000,000
 Weekend Box Office:$26,608,020(3592)
 OSCAR PLANET Score:60.6
 Oscar Potential:助演男優賞:ジャック・ブラック
           助演女優賞:ケイト・ブランシェット
           美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“The Sisters Brothers”
 配給:アンナプルナ
 監督:ジャック・オディアール
 Budget:-
 Weekend Box Office:$115,575(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:79.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ホアキン・フェニックス
           主演男優賞:ジョン・C・ライリー
           助演男優賞:リズ・アーメド
           助演男優賞:ジェイク・ギレンホール
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Life Itself”
 配給:アマゾン・スタジオ
 監督:ダン・フォーゲルマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$2,123,463(2609) zzz...
 OSCAR PLANET Score:21.6 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           助演男優賞:アントニオ・バンデラス
           助演男優賞:オスカー・アイザック
           助演女優賞:アネット・ベニング
           助演女優賞:オリヴィア・ワイルド

“Colette”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:ウォッシュ・ウエストモアランド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$161,179(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:82.2 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:キーラ・ナイトレイ
           助演男優賞:ドミニク・ウエスト
           美術賞衣装デザイン賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 日本でも公開が迫っているのが『ルイスと不思議の時計』。1973年に発表されたジョン・ベレアーズのファンタジー小説の映画化であり、両親を亡くし魔法使いの叔父と暮らすことになったルイス少年が、世界を破滅に導く時計の謎を解くべく冒険を繰り広げる様を描く。イーライ・ロスが監督というのが意表を突くのだが、その出来映えは当たり障りのないファミリー映画以上でも以下でもない模様。ジャック・ブラック、ケイト・ブランシェットら芸達者を起用し、ユーモアとサスペンスが愉快にブレンドされているものの、大人の鑑賞に耐え得るレヴェルにあるかというと…???ただし、害はないようで、おそらく家族連れで観に行くにはもってこいの内容なのではないか。賞レースでは美術賞、視覚効果賞にチャンスが残されているものの、可能性は大きくないだろう。注目の興行成績もやや控え目な出足になっている(ただし、製作費が抑えられているので、黒字興行は確実)。

 同じく原作物では『The Sisters Brothers』が公開になる。パトリック・デーヴィッドのベストセラーの映画化。ゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸を舞台に、凄腕の殺し屋兄弟を描く。プレミア上映されたヴェネチア国際映画祭では見事銀獅子賞(監督賞)に輝いたが、勢いそのままに、アメリカの批評家からも熱烈な支持を受けている。所謂西部劇なのだが、典型的なそれとは違い、物語もキャラクターも捻りが効いている。撮影や美術も見応えがあり、見慣れた西部の世界が違って見える。主役兄弟を演じるジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスもその実力のほどを存分に発揮、その世界観の完成に大いに貢献しているとのこと(とりわけライリーは怪演)。賞レース向きとは言えないかもしれないが、この評価からすると、参戦はあり得ない話ではない。興行的にも限定封切で、好スタートを切っている。

 「THIS IS US/36歳、これから」が好調のダン・フォーゲルマンの映画プロジェクトとなるのが『Life Itself』。舞台はニューヨークとスペイン、異なる世代の人々の恋模様が綴られる。豪華キャストを揃えた力の入った作品のようなのだが、批評は否定派が圧倒的優勢、「THIS IS US」の勢いを取り込むことはできなかった。「感傷的なだけのメロドラマ」というのがシンプルにして的確な評と言って良いようで、どのパートも映画的な興奮に欠けるばかりか、陰鬱な気分を誘うという。フォーゲルマンは映画向きではないとの声も方々から。当然賞レースからは完全撤退。興行的にも記録的大惨敗を喫している。

 サンダンス映画祭でプレミア上映されたコスチューム劇『Colette』は賞レースシーズンを狙っての公開へ。フランスの女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの伝記。コレットが自分をゴーストライターとして使う夫から名誉を取り戻そうと奮闘する様を中心に描かれる模様。コレットを演じるのはコスチューム物ならおまかせのキーラ・ナイトレイ。物語は予定調和の域を出ないものの、堅苦しくなることなくエンターテイメントの要素も感じられるのが好もしく、何よりナイトレイが役柄にハマって生き生きしているとのこと。衣装や美術も大いに見もの。100点をつけた評はほとんどないものの、70点はクリア、合格点をつけた評ばかりになっている。熱狂的な支持がない分賞レース参戦は技術賞に限られると思われるが、映画ファンなら気に留めておきたい一品なのではないか。週末売り上げが強力なのも嬉しいところ。





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