メイズ・ランナー 最期の迷宮

メイズ・ランナー 最期の迷宮 “Maze Runner: The Death Cure”

監督:ウェス・ボール

出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、
   トーマス・サングスター、キー・ホン・リー、
   ジャンカルロ・エスポジート、ローサ・サラザール、
   ナタリー・エマニュエル、エイダン・ギレン、ウォルトン・ゴギンズ、
   バリー・ペッパー、ウィル・ポールター、パトリシア・クラークソン、
   デクスター・ダーデン、ジェイコブ・ロフランド、キャサリン・マクナマラ

評価:★★




 冒頭いきなりバリー・ペッパーが出てくる。キャラクターに何の説明もないのを不親切に感じていたのだけれど、何とペッパー、前作「砂漠の迷宮」(15年)にもしっかり出ていたのだった。3年のブランクはもちろん大きいけれど、忘れてしまうほどにキャラクターも話も弱いのが前作だったのだ。そして続く『メイズ・ランナー 最期の迷宮』もまた、同程度の出来映えだ。

 一作目(15年)、記憶をなくした状態で脱出不可能に見える平地に連れてこられた少年が、動く壁や巨大蜘蛛から逃げて全力疾走する、シリーズのキーヴィジュアルに見えた画は、もはや影も形もない。仲間を救うべく、自分たちに惨い仕打ちをした組織に殴り込みをかけるというのが今回のプロットで、「ハンガー・ゲーム」(12年)や「ダイバージェント」(14年)にもそんな展開があったことを思い出す。ティーン青春シリーズ物のお約束のそれなのだろうか。

 まあ、それならそれで良いのだけれど、ならば知恵というものを絞った作戦を展開して欲しい。「仲間は決して見捨てない」だとか「最後まで諦めない」だとか精神論は良いから、巨大要塞と言われる地に潜り込む、それに見合ったドラマがないと嘘だろう。位置関係もセキュリティ問題もお遊戯レヴェルのもので固めて満足している場合ではない。

 それから、これはアメリカのドラマシリーズで特に顕著なのだけど、人の死の見せ方が安い。完結編だからか、死ぬ運命にあるお馴染み(?)キャストが多い。敵キャラクターはともかく、身内まで死ぬ必要がない者が命を落とすのにゲンナリ。…かと思えば、一作目で消えたウィル・ポールターがしらっとまた顔を出すのはどういうわけか。すっかり改心しているし。

 でもまあ、ポールターを復活させたくなった理由は分かるのだ。「リトル・ランボーズ」(07年)の頃から成長著しい。少年から青年へ、大変頼もしく伸びている。演技的にも絶好調。それに比べると主人公のディラン・オブライエンは髭の剃り跡がオッサンっぽくて残念。一作目では売りになっていた全力疾走もなく、皆を引っ張っているのがポーズに見えるしな。ただし、トーマス・サングスターの大人になれそうにない顔つきよりは良し。

 そんなわけで既視感ある画が並ぶ気の抜けた作りなのだけど、唯一、主人公不在のバス宙吊り場面だけは可笑しかった。敵に挟まれたバスが一発逆転、空に宙吊りになってまんまと逃げ通す。バカバカしいけど、楽しいじゃない…と思ったところで思い出した。これ、「ソードフィッシュ」(01年)で同じ画があったのだった。うーん、やはりオリジナリティは見当たらない。





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