ウェディング・バトル アウトな男たち

ウェディング・バトル アウトな男たち “Why Him?”

監督:ジョン・ハンバーグ

出演:ブライアン・クランストン、ジェームズ・フランコ、ゾーイ・ドゥイッチ、
   ミーガン・ムラリー、セドリック・ジ・エンターテイナー、
   グリフィン・グラック、キーガン=マイケル・キー

評価:★★




 「娘の父親」と「娘の恋人」が対決するとき、大抵は父親の方が恐ろしい存在として描かれる。若い男は恋人の父親に気に入られようと必死になり、かえって醜態を晒す。『ウェディング・バトル アウトな男たち』はその定石をひっくり返す。「娘の父親」は極めてフツーで、「娘の恋人」がぶっ飛んだ存在。果たして、対決はどう展開するのか。

 …どうもこうも、全く展開しないのだ。父親の方が娘に恋人がいることを知らされて唖然とし、さらにその恋人が常識外れの言動を連発して眩暈を覚え、そしてそれを何度も何度も繰り返す。フリーマインドと呼ぶには無理がある若い男に振り回される初老の男。この画だけで持たせるのは乱暴というもの。一応掲げられた「価値観の歩み寄り」というテーマが虚しい。

 そんなわけでブライアン・クランストンとジェームズ・フランコの対決は、フランコの圧勝だ。いきなり陰毛や尻を丸出しにする冒頭から度肝を抜くフランコは、例のニヤケ顔で最初から最後まで押し通す強引さを見せる。言葉が下品で、態度は傍若無人。そんな男が人目を憚ることなく半裸で若い女にベタベタ。フランコ、これを嬉々として演じるのだから、偉い…と言うより、相当気色悪い。娘よ、本当にこんな男で良いのか。クランストンじゃなくても心配になる。

 クランストンは一貫してフランコに押されている。顔は怖くても、中身は常識人。フランコの暴走を口をあんぐり開けて眺めるだけだなんて、勿体ないというもの。ここはクランストンも大きな癖のある父親として、フランコに立ち向かうべきだろう。人工知能や温水洗浄便座に戸惑っている場合じゃないよ、全く。ちなみにフランコが最先端ゲームのアプリ会社社長で、クランストンが昔ながらの印刷会社社長だという設定は、ちっとも活かされない。

 クランストンの妻にはミーガン・ムラリー。「ふたりは友達? ウィル&グレイス」(98~06年)で見せた喜劇センスが完璧に無駄遣いされるのが残念。まさかハッパで酔っている場面が見せ場ということだろうか。脇のキャラクターなら、それよりフランコの秘書兼ボディガードを演じるキーガン=マイケル・キーに注目。フランコより変人度の強い役どころで、訓練と称して突如フランコに襲い掛かるのが可笑しい。フランコとキーのバディ映画にした方が面白かったのではないか。

 さて、実は似ているクランストンとフランコ…という安全な結末に向かう中、意表を突くのは、ハードロックバンドKISSのジーン・シモンズとポール・スタンレーが現れる場面だ。登場場面こそイメージ通り(?)なのだけど、ラストカットでふたりがトライアングルとバンジョーを演奏しているのに驚愕。クランストンとフランコが全て吹っ飛んでしまった。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト



テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ