デッドプール2

デッドプール2 “Deadpool 2”

監督:デヴィッド・リーチ

出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、ジョシュ・ブローリン、
   ジュリアン・デニソン、ザジー・ビーツ、T・J・ミラー、
   レスリー・アガムズ、ブリアナ・ヒルデブランド、カラン・ソーニ、
   ジャック・ケシー、忽那汐里、ブラッド・ピット、マット・デイモン

評価:★★




 冒頭デッドプールはタバコを吸いながら「LOGAN ローガン」(17年)がアメコミ映画のハードルを高く上げたことを嘆く。なるほど。けれど実際のところ、『デッドプール2』が立ち向かうべきなのは、一作目(16年)だ。頭の先から足の指先までふざけた珍ヒーロー。下ネタと暴力が大好物だなんて、初めて観る者の度肝を抜く。

 そう、しかし今回の観客は、大半が「初めて」ではない。つまり一作目と同じことを繰り返すだけでは満足できない抗体を獲得した者を納得させる何かが必要になる。人間とはどれだけぶっ飛んだものにも慣れてしまう生き物だからだ。そうしてまず放たれるのが、オープニングクレジット前のバトルだ。ここでデッドプールがある大切なものを失う。ふざけたヒーローにいきなりヘヴィーなドラマを持たせるのだ。

 これを思い切りが良いと見るべきか否か。不敵さを讃えたいと思いつつ、あまり上手に機能していると言えない気がする。デッドプールが相変わらずの無駄口を叩きながら、破天荒に暴れれば暴れるほど、空騒ぎの気配が立ち込める。もしかしたらそれは観る側の勘違いなのかもしれない。けれど、一度そう見えてしまうと、物語を通じての軌道修正は厳しい。喪失感とはそういうものだからだ。

 アクションは残酷さが増している。何しろデッドプールとてオープニングから驚愕の姿を披露。雑魚キャラクターが通常の形態のまま死んでいくはずがない。一作目が受け入れられた自信からか、やるだけやったれ!みたいな。本当に目指されるべきは、ふざけていて、かつ魅了されるアクションを編み出すことのはずなのに、あぁ…。

 デッドプールの「中の人」を演じるライアン・レイノルズは、今回(火傷メイクではあるものの)素顔で通す場面がとても多い。キャリア復活のご褒美か。…と寛大に見たい気はするものの、一作目で活躍したキャラクターが完全に脇に追いやられているあたりが腑に落ちず、そちらに力を入れてくれと言いたくなる。ただ、新キャラクターのザジー・ビーツとジョシュ・ブローリンは悪くない。とりわけブローリンは「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18年)とは違い、誰が演じても良いような扱いではない。

 ブローリン起用の効果が強く出るのは、もちろんクライマックスだ。デッドプールは作中、これが「ファミリー映画」であることを何度も強調するのだけれど、それをギャグだけに終わらせなかったのは偉い。案外ヴィジュアルのバランスも考えられた配役なのではないか。忽那汐里には笑ってるだけじゃなく、見せ場が欲しかったけどね。可愛く撮られていたから、ま、いいか。





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