マクファーランド 栄光への疾走

マクファーランド 栄光への疾走 “McFarland, USA”

監督:ニキ・カーロ

出演:ケヴィン・コスナー、マリア・ベロ、モーガン・セイラー、
   マルタ・イガレータ、マイケル・アグエロ、セルヒオ・アベラル、
   エクトル・デュラン、ラファエル・マルティネス、ジョニー・オルティス、
   カルロス・プラッツ、ラミロ・ロドリゲス、ダニー・モーラ、
   ヴァレンテ・ロドリゲス、ヴァネッサ・マルティネス、
   クリス・エリス・ジュニア、ダイアナ・マリア・リーヴァ

評価:★★★




 裕福ではない地区に暮らす若者がスポーツで奮闘、町の盛り上がりと共に、大きな大会で結果を残す。使い古されたプロットでも、ハートとガッツがあれば、それを乗り越えて感動を獲得することができる。『マクファーランド 栄光への疾走』はそれを証明する。勝利の女神はまず、目の付け所に微笑む。舞台は貧しいヒスパニック系が暮らすマクファーランド。若者たちが畑仕事と共に懸命になるスポーツはクロスカントリーだ。

 話自体は何度も観てきたものだ。最近で言うなら「陽だまりのグラウンド」(01年)が酷似している。コーチも崖っぷちで、生徒たちは家族の問題を抱えている。抗争の絡んだ社会問題が絡み、仄かな恋も少々。最初は負けてしまうものの、次第に結果がついてくるようになり、けれど栄光を阻む障害が横たわり、遂に大勝負の日を迎える。うん、目新しいところはどこにもない。

 ただ、ヒスパニック系のエネルギーがそれに勝る。「畑でこき使われるか、刑務所に入るだけ」と思われていた若者たち。やけに物分かりが良いのに拍子抜けしつつ、それでも足が速くて暑さに強いことに根拠を持たせるパワフルな若人たちばかりだ。彼らは朝早くから畑仕事を手伝い、その後走って学校へ。学校が終われば走って家に戻り、再び畑仕事。このハードスケジュールが強靭なハートと肉体の育成に物を言う。消耗品に例えられる彼らの有効活用。

 加えてクロスカントリーというスポーツが地味ながら燃える。「走る」ことが映画と相性が良いことは歴史が証明しているけれど、様々なコースが用意されることもあり、意外に目が飽きない。しかも、7人が他のチームと一緒に走り、順位がそのまま得点となり、総合点が少ないチームが勝ちという分かりやすいルールも、画的に興奮させる。クライマックスなど盛り上げ方がなかなか巧い。実話を基にしているというけれど、本当にこんなレース展開だったのだろうか。

 話が長くなったのはコーチのパートにかけられる比重が大きいからだろう。ケヴィン・コスナーが抑えた演技で好感度の高い仕事をこなしていることは分かるものの、それよりも若者たちの人生を追いかけたい。より高級で治安の良い高校へのスカウト話も、さすがにチープが過ぎるのではないか。

 さて、チームのリーダー格の少年を演じるのはカルロス・プラッツという俳優だ。撮影当時は30歳手前だろう。やっぱりか。他の俳優たちが幼さを残しているのに対して、彼だけ妙にオッサン臭が強い。走りが買われての起用だったのかもしれないけれど、もう少しフレッシュな風を吹かせても良かっただろう。何せ彼は15歳の少女との小さなロマンスまで芽生えさせるのだから。





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