デート&ナイト

デート&ナイト “Date Night”

監督:ショーン・レヴィ

出演:スティーヴ・カレル、ティナ・フェイ、タラジ・P・ヘンソン、
   マーク・ウォルバーグ、ジェームズ・フランコ、ミラ・クニス、
   マーク・ラファロ、コモン、ジミ・シンプソン、ウィリアム・フィシュナー、
   レイトン・ミースター、J・B・スムーヴ、クリスティン・ウィグ

評価:★★★




 スティーヴ・カレルとティナ・フェイと言ったら、今のアメリカを代表するコメディアン。ふたりの共演はアカデミー賞授賞式のプレゼンターぐらいでしかなかったのだけど、『デート&ナイト』では夫婦に扮して最初から最後までずーっと一緒。ありそうでなかった設定の中で、笑いの爆弾を気持ち良さそうに投下していく。

 このふたりの場合、話がくだらなくても笑えることが多い。出落ちではないのに立っているだけで妙に可笑しいふたり。無表情のままに上級者のピンポンのように軽快なセリフの応酬。甘ったるさを拒否、代わりに鋭い皮肉を滑り込ませて、瞬発力のあるギャグを繰り出してくる。話自体はよくあるもの。倦怠期ではないもののもうひとつ夫婦生活がマンネリであるふたりが、ゴージャスなデートナイトにしようと無理矢理試みたことから、マフィアや悪徳警官に追われてしまうというもの。ありきたりと言っても良い物語なのに、ほとんど飽きが来ないのは、ちゃんと話の中に笑いが組み込まれているからで、これができていない映画は案外多い。話の流れの中で笑いを生み出しているのだ。こういうのはユーモアセンスに長けていない役者には難しいと思う。意外なほど頑張っているアクションの中でも、ちゃんと笑いが弾けている。

 カレルとフェイが優秀なコメディアンであることは間違いない。ただ、彼らには色気がないという弱点がある。基本的に色気のない役者は退屈なもので、ふたりも大胆不敵なまでに色っぽい映画は無理だろう。偉いのはそれを承知の上なのか、物語が展開していくに連れて、彼らの中からある種のセクシーさを引き出しているところだ。露出が多くなったり卑猥な言葉を囁いたりというわけではない。人間らしさを見せていくことで生まれる、それが見えてくる。あからさまに色っぽくはない。でも微かに確かに艶がある。特にフェイはいつになくフェミニンな匂いを感じさせる。夫婦揃ってのストリップ場面は、映画の中で最も酷い場面だったけれど。

 脇役がやたら豪華なのに驚く。おそらくカレルとフェイを慕っての出演だと思う。いきなりマーク・ラファロがカレルの友人役で登場、コモンが悪徳警官役で顔を見せ、続いてタラジ・P・ヘンソンが正義の警官役で現れる。マーク・ウォルバーグが可笑しい。出ている間ずっと、上半身裸で鍛え上げられた筋肉をピカピカにアピールする。ただそれだけなのに、何なのだ。フェイがクラッときてもカレルが嫉妬しても納得できる。ジェームズ・フランコも強烈だ。ミラ・クニスのぼんくらの恋人役。わけの分からない言葉を発しながら、画面を大いにかき乱す。胸に入れられたキュニスの顔のタトゥーが、はっきりとバカ。それを叩く仕草がもっとバカ。

 カレルとフェイによるアドリブではないかと思われるシーンが多いのも見ものだろう。場面によっては周りの人間が素の笑いを見せている。特にレストランで周りの客が、どういう人物でどんな会話をしているのか推理する場面はケッサク。カレルとフェイもかなり捻りを効かせてきている。エンドクレジットでは案の定、未採用シーンが流れる。

 それから夫妻がレストランで偽る「トリプルホーン」夫妻ネタや「ウィル・アイ・アム」もじりネタも可笑しかった。映画好きならではのジョーク。でも、渋過ぎる!





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