ランペイジ 巨獣大乱闘

ランペイジ 巨獣大乱闘 “Rampage”

監督:ブラッド・ペイトン

出演:ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、
   ジェイク・レイシー、ジョー・マンガニエロ、マット・ジェラルド、
   マーリー・シェルトン、P・J・バーン、デミトリアス・グロッセ、
   ジャック・クエイド、ウィル・ユン・リー、ジェフリー・ディーン・モーガン

評価:★




 遺伝子操作云々についての講釈が意味をなさないことは、誰の目からも明らかだ。『ランペイジ 巨獣大乱闘』で重要なのは一点のみ。ゴリラとオオカミとワニが巨大化して大暴れする、ただそれだけ。つまり三頭をどれだけ格好良く魅せられるか、ポイントはそこだ。

 結論から言うなら、全然格好良くない。いちばんの敗因はただ巨大化させるだけで満足できなかったところだ。姿形が怪獣風にアップデートされ、オオカミは空を飛ぶし、ワニはビルをよじ登る。火を吹かないのが不思議なくらい「怪獣」な変貌であり、彼らがシカゴの街を破壊する様には美学なんて何もあったものじゃない。

 美学という言葉が高尚過ぎるなら、B級精神と言い換えても良い。作り手がスティーヴン・スピルバーグやジェームズ・キャメロンが手掛けるようなA級アクションを目指していないのであれば、でもこれだけは見せたいんだという売りがなくては嘘だ。ここでの巨獣たちはただ都会を破壊するためだけにシカゴに集まる。唯一盛り上がるのは、巨獣たちが激突する場面のみだ。怪獣共演映画の醍醐味だ。

 ここに人間代表でザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが紛れ込む。なるほど人間の中でも獣に近い。それならば、あぁ、思ってしまうのだ。どうしてザ・ロックは怪獣の脇でうろちょろするだけで満足しているのか。この物語におけるザ・ロックの扱いの正解は、彼もまた巨大化させることだろう。何なら彼の人間としての意識も吹っ飛ばしてしまっても良い。怪獣として暴れるのだ。

 それにしても脚本の雑なこと。いきなり宇宙場面から始まる意味はないし、解毒剤の効き目や隠し場所もテキトー。ザ・ロックは銃で撃たれても涼しい顔をしているし、巨獣を一カ所に集める方法もバカ。でもまあ、人間側の雑さは良いや。せめて巨獣たちのそれぞれの見せ場を作ってくれ。…って振り出しに戻る。

 そうそう、巨大化する動物が三頭だけなのは何故だろう。もっと他にも巨大化したら面白そうなのはいるじゃないか。ワニをヒントに爬虫類、或いは両生類はどうだ。例えばカエルなんてどうか。見た目もグロテスクな面白さが出そうだし、技も色々捻れそうではないか。シリアスに突っ走るワニやオオカミよりも、ユーモアを炙り出せそうな気がするんだけどなぁ。





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