ステップファーザー 殺人鬼の棲む家

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家 “The Stepfather”

監督:ネルソン・マコーミック

出演:ペン・バッジリー、ディラン・ウォルシュ、セーラ・ウォード、
   アンバー・ハード、ジョン・テニー、シェリー・ストリングフィールド、
   ペイジ・ターコー、ナンシー・リネハン・チャールズ

評価:★★




 カルト的人気があるという87年映画「W ダブル」のリメイクだとか、父と息子の間に流れる感情を考察しているだとか、理想の家族への歪んだ憧憬が込められているだとか、そんなことはどうでも良い。B級スリラーだと割り切って、何にも考えずに、目の前に映し出されるものを眺めていればイイ。それが『ステップファーザー 殺人鬼の棲む家』だ。

 何しろ全てが直球勝負である。母親の恋人となる男の正体は冒頭であっさり明かされ、つまりは最初から怪しさむんむんだ。自分の敵だと見なした人物を血祭りに上げるのは当たり前、そこには迷いなど一切ない。殺し方も練られたものとは言い難く、ほとんど行き当たりばったり。凶器もハンマーやナイフという大変分かりやすいものだ。そのツメの甘さはわざとそうしているとしか思えない。そりゃ皆から疑われるだろうよ。

 そう、この映画は、愚かしい振る舞いばかりの殺人鬼、或いはそれに気づかない母親やもうひとつ行動力が感じられない息子に突っ込みを入れながら観るのが正しい。殺すならもう少し痕跡を残さない工夫をしろよ。いくら恋しているからと言っても男を見る目がなさ過ぎるだろ。いちゃこいてる暇があったらさっさと義父と対決しろよ。突っ込みどころは満載だから、退屈している暇なんて全然ない。携帯電話が思いがけず活躍するのに感心するのは無駄というものだ。

 ただ、結末はこれでいいのかどうか迷うところだ。変に社会派を気取ってしまった感が強い。まあ、そういう映画じゃないだろ、とこれもまた突っ込めば問題ないのかもしれない。

 殺人鬼役のディラン・ウォルシュはこれと言って特長のない風貌だと思っていたのだけど、今回カート・ラッセルのバッタモンにしか見えなくて可笑しかった。これぐらいのスケール感ならば、うん、モミアゲが笑えるペン・バッジリーのようなひよっこでも対決できるだろう。バッジリーはやたら半裸場面が多いのだけれど、有難味はなく、それどころか腹回りに肉がつきかけている!サーヴィスショットを入れるならもっと鍛えてくれないと(ただし、立っているとシマって見える)。サーヴィスショットと言えば、アンバー・ハードは水着、それもビキニスタイルばかりで目の保養。イチイチ水着を変えて登場するサーヴィスぶりがとてもよろしい。小生意気そうな眼光が面白くて、ひょっとすると今後バケる可能性がある。

 作中エモーショナルに感じられる場面が一箇所だけある。バッジリーが疎遠になっている実父と久しぶりに会話したことを思い出し、ベッドの上で涙を浮かべるシーンだ。うっかり胸を打たれる人もいるかもしれない。父と息子の間に流れるものは、世間が思う以上に複雑なものだ。これだけで一本のドラマにできるだろう。この映画においてはどうでもいいことだというのは、言うまでもないが…。





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