パシフィック・リム:アップライジング

パシフィック・リム:アップライジング “Pacific Rim: Uprising”

監督:スティーヴン・S・デナイト

出演:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ケイリー・スピーニー、
   菊地凛子、ジン・ティエン、バーン・ゴーマン、アドリア・アルホナ、
   チャーリー・デイ、マックス・チャン、カラン・ブラル、イヴァンナ・ザクノ、
   新田真剣佑、シャーリー・ロドリゲス、リーヴァイ・ミーデン

評価:★




 そもそも一作目(13年)からしてギレルモ・デル・トロの味は薄めだったのだけれど、その続編『パシフィック・リム:アップライジング』はデル・トロがプロデュースに回ったことが大きいのだろう、いよいよヴィジュアルへのこだわりが感じられない代物となった。ストーリーが粗雑な上、ヴィジュアルにまで耐えなければならないとは、もはや拷問だ。

 何より人間が乗り込むイェーガーの魅力不足が痛い。パイロットがふたりで乗り込み、心をひとつして、操縦席内で身体を動かす。この画と設定こそ面白いものの、やたらスマートに動くようになったイェーガーが、パワーや重量感といった、ロボットにあるべきダイナミズムを完全に失うという悲劇。これではほとんど「トランスフォーマー」(07年)ではないか。デザインも平凡。まあ、これは一作目からか。

 「KAIJU」がほとんど出てこないのもどうか。もう「怪獣」は端から期待していない。「KAIJU」で我慢するから、思いがけない技と動きを持って大暴れして欲しい。それが終盤になってやっと出てきて、やはり無個性のまま街を破壊するだけだなんて、芸がないも良いところ。突然合体するのも怪獣好きを舐めているのか。

 KAIJUとイェーガーの戦いは東京が舞台になっていることもあって、やたらビルが倒壊するのが気になる。イェーガーも積極的に街を破壊しに来ている感ありで、人間の存在は完全に無視。そんな状況下でパイロットたちが己の苦悩を吐露しても、その前に人間としてどうかという気分になるものだろう。訓練生たちがイェーガーに乗り込む流れも、説得力ゼロ。

 対決はどんなクライマックスを迎えるのか。富士山という言葉が出てきたときにはちょいと身を乗り出したものの、実際に出てきたのは「Mt. FUJI」であって富士山ではなかった。まあ、それは良い。良くないのはKAIJUの倒し方で、ほとんどヤケクソになっているだけにしか見えない。せっかく小型イェーガーを出して小回りの利くところを見せたのに、その活用があれだけというのも、どうなっているんだ一体。

 日本人キャストの扱いの悪さにも落胆。菊地凛子はあっさり途中退場。新田真剣佑は言われなければ気づかないかもしれない程度の扱い。日本の怪獣文化、ロボット文化に敬意を払っている。そのポーズだけでごまかすのがしゃらくさい。ポーズは要らないから、ただ面白くして欲しい。それこそが最大の敬意であることに何故気づかない。デル・トロはこの映画にどの程度関わったのか。真剣に問い質したい。





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