パパ VS 新しいパパ2

パパ VS 新しいパパ2 “Daddy's Home 2”

監督:ショーン・アンダース

出演:ウィル・フェレル、マーク・ウォルバーグ、リンダ・カーデリーニ、
   ジョン・リスゴー、メル・ギブソン、ジョン・シナ、
   スカーレット・エステヴェスオーウェン・ワイルダー・ヴァカーロ、
   アレッサンドラ・アブロージオ、ディディ・コスティネ、
   チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー、リーアム・ニーソン

評価:★★




 続編は何が何でもスケールアップさせなければならない。ハリウッドの思い込みがますます強化される昨今、「パパ VS 新しいパパ」(15年)はどうか。旧パパと新パパ、それぞれの父親、すなわち子どもたちのじいじふたりが登場する。何ともまあ、あまりの短絡的スケールアップとしか言いようのない『パパ VS 新しいパパ2』だ。

 ただし、新旧の父息子がタッグを組んで張り合うのではないかという読みは外される。対立構造はそこまで単純ではなく、父と息子の間に流れる、血が繋がっているがゆえの関係の難しさが意識される。それが上手に考察・風刺できているかというと、それはまた別の話になるものの、まあ、ちょっぴり寛容の気持ちを抱かせなくもない見せ方だ。

 どちらかの価値観を肯定・否定するだけではない点に関しても同様の気持ち。一見乱暴に見えるそれであったとしても、そこに尊いものが潜んでいる場合がある。それだから子どもたちは、状況に応じて正しいものを見極める、或いは見極めなければならなくなる。例えば、子ども用にガターをなくしたボウリング場面のエピソードあたりが、分かりやすい。

 …なんて分析めいたことを書いてはみたものの、そんな小難しく考えたら負けの映画であることは明白だ。マーク・ウォルバーグの父親としてメル・ギブソンが、ウィル・フェレルの父親としてジョン・リスゴーが登場する。それによって新旧パパの共同戦線が乱される様、それを笑い飛ばす。ギブソンがいかにも力任せなタイプ、リスゴーが子どもっぽく無邪気なタイプ。彼らの予測不能な言動がミソだ。

 とりわけギブソンの暴走に重きが置かれる。世間が彼に抱いているイメージを利用して、場に蹴りを入れていく。息子のウォルバーグとの関係がギスギスしているのもポイント。ウォルバーグとフェレルの対立よりも、ウォルバーグとギブソンの対立の方が物語上、大きな意味を持つ。ギブソンが明け透けな性格設定ゆえ、ウォルバーグが受けに回り続けるのは大いに勿体ないものの、まあ、今回はじいじふたりが主役だと思えば良いか。ちゅーか、ギブソンがじいじ役!あぁ、時代は回っている。

 ただしこの映画、一作目以上に笑えない。「家族」「クリスマス」「思いやり」といったキーワードが至る所から透ける上、大団円を迎えることが丸分かり。また、笑いが相変わらずワンパターンだからだ。張り合いをベースにしたドタバタの繰り返しは幼稚と言われても仕方がない。結局ギブソンが普通のハートの持ち主なのも生温いだろう。思い切り冷酷な方向に振り切れてくれた方が笑いが磨かれたはずだ。





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