June 8-10 2018, Weekend

◆6月第2週公開映画BUZZ


“Hereditary”
 配給:A24
 監督:アリ・アスター
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$13,575,172(2964) Good!
 OSCAR PLANET Score:91.6 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演女優賞:トニ・コレット
           助演男優賞:ガブリエル・バーン
           助演女優賞:ミリー・シャピロ
           撮影賞、編集賞、美術賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞音響効果賞、作曲賞

オーシャンズ8 “Ocean's 8”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ゲイリー・ロス
 Budget:$70,000,000
 Weekend Box Office:$41,607,378(4145) Great!
 OSCAR PLANET Score:62.8
 Oscar Potential:編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞
 Golden Globe Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
                主演女優賞:ケイト・ブランシェット
                主演女優賞:サンドラ・ブロック
                助演女優賞:オークワフィーナ
                助演女優賞:ヘレナ・ボナム=カーター
                助演女優賞:アン・ハサウェイ
                助演女優賞:ミンディ・カリング
                助演女優賞:サラ・ポールソン
                助演女優賞:リアーナ

“Hotel Artemis”
 配給:グローバルロード・エンターテイメント
 監督:ドリュー・ピアース
 Budget:$15,000,000
 Weekend Box Office:$3,232,790(2407) zzz...
 OSCAR PLANET Score:55.9
 Oscar Potential:主演女優賞:ジョディ・フォスター
           助演男優賞:スターリング・K・ブラウン
           美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Hearts Beat Loud”
 配給:ガンパウダー&スカイ
 監督:ブレット・ヘイリー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$74,524(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:77.3
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ニック・オファーマン
           助演女優賞:カーシー・クレモンズ
           作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 今年の1月に開かれたサンダンス映画祭で初上映された『Hereditary』は、各賞受賞作よりも大きな話題と評価を獲得したホラー映画。女家長が死去したグラハム家が主人公。遺された母親が、自分の娘が一家にまつわる奇妙な運命を受け継いでいることを知り、救出しようとする様を描く。伝わってくるのはとにかく怖いということで、現時点での2018年最凶ホラーは『クワイエット・プレイス』か本作か、と言ったところか。呪われし運命を描くという、ホラー映画では決して物珍しい設定が用意されるわけではないものの、心の痛みと直結した恐怖は後に引く心から冷え冷えとしたもので、一度この世界に迷い込んでしまったら、簡単には抜け出せないこと請け合い。凄まじい形相で恐怖に立ち向かう母親を演じるトニ・コレットを中心に、家族のアンサンブルも完璧だとか。このジャンルが賞レースに絡むことは稀だが、この激賞ぶりを考えると、あり得ない話ではないのではないか(ただし、CinemaScoreがD+というのは大いに気がかり)。とりわけコレットの主演女優賞、脚本賞あたりは期待したいところ。また、興行的にも既に製作費を回収する堅調な出足になっている。

 「オーシャンズ11」(01年)のスピンオフシリーズが登場。『オーシャンズ8』がその作品。今回のメインキャストは全員が女性という点がミソ。「オーシャンズ11」の主人公ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の妹デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)を中心に、8人の女たちがメットガラに展示される1億5,000万ドルの宝石を盗み出そうとする。もちろん注目はキャスティングになるわけだが、昨今の映画界の流れを汲んで年齢も人種も多様性に富んだ布陣になっている。さて、批評家の反応はと言うと、まずまずの結果。監督はスティーヴン・ソダーバーグではなくゲイリー・ロスにチェンジし、その影響か、オリジナル程のスマートさはないと指摘する評が多いのだが、それでも豪華女優陣が生み出すケミストリーには抗い難い魅力があり、気楽に観られるポップコーンムービーとしては上々の出来映えとのこと。賞レース参戦はないだろうが、もしかするとブロックかケイト・ブランシェットあたりがゴールデン・グローブ賞で目を留められる可能性はあるかもしれない。興行成績も続編製作が大いに期待できる見事なスタートを切っている。

 数年前のゴールデン・グローブ賞授賞式で宣言した通り、女優活動をセーヴしているジョディ・フォスターの久々の主演作となるのが『Hotel Artemis』。2028年のロサンゼルス、犯罪者専門の病院を舞台に繰り広げられる犯罪者たちの攻防を描く。限定空間で繰り広げられるアクションはヴァイオレンス満載で、そちらを期待する向きには満足できる作りというのが大半の批評が言うところ。ただし、フォスターやスターリング・K・ブラウンら役者やインディーズ映画らしいウィットに関しては無駄遣いされているとの声が大きいか。ひとつ確実なのは、賞レースレヴェルの質ではない模様。尤も、内容が最初から賞向きではないのだが…。興行的にも大撃沈という言葉が相応しい。

 『Hearts Beat Loud』はサンダンス映画祭で好評を博した小品。娘の大学進学が迫るとある夏、父親と娘が音楽デュオを結成する様を描く。サンダンスでの温かな反応は今回の劇場公開においても持続、圧倒的大多数の批評家からその出来映えを認められている。父と娘の関係を非常に好もしい距離感で描いたインディーズ映画の秀作。スウィートでウィットの効いたユーモア。親しみやすい語り口。そして何より父娘を演じるニック・オファーマンとカーシー・クレモンズのケミストリー。ひょっとすると父の日に観るのに最適の一本かもしれない。尤も、オスカーレースに食い込むにはハートウォーミング寄りの内容がネックになるはず。まずはゴッサム賞やインディペンデント・スピリット賞でのノミネートを狙いたい。限定公開ながら興行的に好スタートを切っているところをみると、実現不可能な話ではないはず。





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