ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル

ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル “Jumanji: Welcome to the Jungle”

監督:ジェイク・カスダン

出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、
   カレン・ギラン、ニック・ジョナス、ボビー・カナヴェイル、
   リス・ダービー、アレックス・ウォルフ、マディソン・アイズマン、
   サーダリウス・ブレイン、モーガン・ターナー、
   マーク・エヴァン・ジャクソン、コリン・ハンクス

評価:★★★




 95年映画「ジュマンジ」ではボードゲームの世界に入り込んだのが、リブートとなる『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』はVIDEOゲームの世界に迷い込む。時代に合わせたアップデートだというのなら、何とも味気なく退屈なそれだ。もっと大胆不敵、勇猛果敢な換骨奪胎が必要になるだろう。

 …と冷めた目で見るのはグッと我慢すべきだ。この映画の面白さは実はキャスティングにあり、それがツボに入るとなかなか愉快な世界観が広がることになる。ゲームオタク少年、アメフトのスポーツマン、スマホ命のイケイケガール、がり勉の女の子…全員高校生。彼らがゲームの世界では、現実世界で選んだ登場人物(アバターと言うんですか?)に変身してしまう。冒険を繰り広げるのは三人のオッサンと一人の美女。人種もジェンダーも飛び越えた変換が行われる。

 そしてこの変換が演じる役者のイメージからかけ離れているのがポイントだ。ドウェイン・ジョンソンは気弱な男、ジャック・ブラックは心が女の子になり、ケヴィン・ハートはお喋りはいつも通りでも知性を見せ、カレン・ギランは美貌に反して自分に自信がない。設定と配役で二重の捻りを加えて、独特の画を創造するのだ。

 中でも面白いのはブラックだ。お馴染みの精髭とたっぷりの脂肪でどこから見ても立派なオッサンなのに、仕草と言葉遣いが女らしいのが、なかなか可憐。他の俳優もそうなのだけど、ちゃんと背後に元の高校生の姿が浮かんで見えるのが偉い。だからブラックがある場面で人工呼吸をする場面など、他の映画ならキワモノ的扱いの画になるところに、ちゃんと感動が吹き込まれている。

 ただ、話は危惧した通り、他愛ないことこの上ない。奪われた宝石をある場所に返還するというだけ。狂暴な生き物とバイカー集団が暴れ回るジャングルの中を逃げ回る、それだけでもたせるとは…。せっかくの設定と配役の妙が話に伝染しないのがじれったい。ゲームの世界らしく3回まで死ねるという設定も、ちっとも活かされない。

 子どもたちが一致団結、事件解決を目指すというのは、最近だと「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(17年)と同じ。もっと遡れば「グーニーズ」(85年)や「ミクロキッズ」(89年)あたりを思い出すのだけれど、これらの作品に付随していたどこか懐かしい気配は、ここには存在しない。ゲームの世界の再現がどこまでも視覚効果頼みであるがゆえの限界か。手作りの感覚、もっと言うならオリジナルのボードゲームの感覚は大切にするべきだったのではないか。





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