ボス・ベイビー

ボス・ベイビー “The Boss Baby”

監督:トム・マクグラス

声の出演:アレック・ボールドウィン、マイルズ・バクシ、ジミー・キンメル、
   リサ・クドロー、スティーヴ・ブシェーミ、コンラッド・ヴァーノン、
   ヴィヴィアン・イー、エリック・べル・ジュニア、トビー・マグワイア

評価:★★




 その昔、とみさわ千夏の「てやんでいBaby」という漫画があった。死んだヤクザが意識・記憶を保持したまま赤ん坊として生まれ変わる抱腹絶倒コメディ。どうやら映像化もされたことがあるらしいけれど、そちらについては知らない。とにかく『ボス・ベイビー』は「てやんでいBaby」を連想させる面白さがある。可愛らしい赤ん坊がオッサン思考を丸出しにするのだ。もしかしたらあの子もこの子もこんなこと、考えてたりして…!?

 ただし、「てやんでいBaby」が赤ん坊ゆえに大人たちに思うがまま弄られ困惑していたのに対し、『ボス・ベイビー』は話せるし歩けるし状況判断も的確。こちらは赤ちゃんの容姿を利用、あるミッションを課せられている。ギャップを笑いに変えるのは同じでも、主導権はベイビーが握っているのだ。

 ではボス・ベイビーは誰を振り回すのかと言うと、7歳になるお兄ちゃんのティムだ。それまで独り占めしてきた両親の愛を奪われたのが面白くないティム。兄と弟のトムとジェリーのような対立が、後々、家族というテーマに繋がっていく。まあ、子どもでも読める単純な展開。

 辛いのはティムの空想癖だ。何でも思い通りになる空想の世界ではティムもヒーローになれる。ボス・ベイビーはますますやりたい放題。…ということのようだけれど、色彩感覚があまりデリケートではなく、画面がやたらごちゃごちゃしているのが気になる。

 でもまあ、数々の欠点は全て、ボス・ベイビーとティムの愛らしさでカヴァーされてしまう。目がさすがに大き過ぎるのだけれど、「ちょこまか」と「きびきび」を密着させたアクションの楽しさは、欠点には目を瞑ってと語り掛けられているかのよう。現実世界でも赤ちゃんの可愛らしさの前に、大人たちがどんなきつい状況でも瞬く間に降参してしまうのと同じだ。

 ボス・ベイビーの声を充てるのはアレック・ボールドウィンで、これが見事なハマり具合。愛らしい赤ん坊の中身が、すっかりオッサンを極めているボールドウィンだと考えると、それだけで笑いが止まらない破壊力。ドライなボールドウィンの声質が、時に甘ったるくも感じられる画や物語を引き締めた感あり、だ。





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