ワンダフル!ウエディング 結婚できる人できない人

ワンダフル!ウエディング 結婚できる人できない人 “The Wilde Wedding”

監督:ダミアン・ハリス

出演:グレン・クローズ、ジャック・ダヴェンポート、ミニー・ドライヴァー、
   ノア・エメリッヒ、ピーター・ファシネリ、ジョン・マルコヴィッチ、
   パトリック・スチュワート、グレース・ヴァン・パタン

評価:★




 何と言っても怖ろしいのは、グレン・クローズとジョン・マルコヴィッチ、そしてパトリック・スチュワートが出てきて、内容が結婚前夜を舞台にしたロマンティック・コメディだという点だ。ワインに毒が仕込まれるだとか、実は財産目当てだとか、裏がありそうな気配が一切ないのが、いっそ驚愕。名優たちが演じるのは恋の三角関係。クローズをマルコヴィッチとスチュワートが奪い合う。ひいぃぃぃ。

 果たして、悪女のイメージが強烈なクローズがロマコメのヒロインに見合った風貌と言えるのか。この最大の謎は意外に簡単にクリアされる。綺麗なのだ。寄り目よりも金髪に目が行くメイクが施され、実年齢を思わせない肌が作られ、柔和なイメージが前面に出ている。ちょっとキャリー・フィッシャー風になってしまったのは誤算かもしれないけれど、十分合格点だろう。もちろん演技的な点に文句はない。

 問題は関係者が集まってやることが、酒を呑むかマリファナを吸うか、或いはセックスを楽しむかだけという点だ。オマエラ、それしかないんか。そう言いたくなるぐらいにどいつもこいつも雄と雌になって欲望のまま突っ走る。断っておくと、関係者が集まるということは親戚問題、血縁問題が横たわるということだ。それに気にする素振りを見せつつ、目は明後日の方向へ、意識は異次元へ、己は異性の身体の中へ。

 やたら多い登場人物は全然整理されない。三世代が集まるのだからややこしいことこの上なく、名の知れた俳優はともかく、山ほどいる子どもたちまで把握できない。しかしもっと問題なのは、覚えたい気にさせないこと。そしてそれ以上に問題なのは、覚えなかったとしても話として成立することだ。要するに繰り広げられるのは、理性を放棄した者たちのたいした暴走のないハメ外しでしかないのだ。色情症という言葉が浮かぶくらい。

 新郎がスチュワートで、新婦がクローズ。そしてマルコヴィッチがクローズの元夫だ。クローズとマルコヴィッチが依然仲良しなのがポイントになるのだけれど、スチュワートが案外マルコヴィッチを受け入れる態度を見せるのでちっとも盛り上がらない。おかげでクローズを真ん中に三人が雑魚寝する画まで出てくる。緩過ぎる!

 そんなわけで見ものはスチュワートの、珍しや髪の毛を生やしたスタイルになる。ふむ、髪があるだけで全然印象が違う。髪の毛って大事だ。でも、どうして髪を生やしたのだろう。…と首を傾げたところで気がついた。そのままではハゲがふたりになってしまうのだ。ロマコメなのにそれでは拙い。ただし、髪を生やすことができて、スチュワートが得したのかどうかは分からない。罰ゲームに見えなくもないのだった。





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