March 23-25 2018, Weekend

◆3月第4週公開映画BUZZ


犬ヶ島 “Isle of Dogs”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:ウェス・アンダーソン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,615,269(27) Great!
 OSCAR PLANET Score:86.9 BIG WAVE!!!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞
           アニメーション映画賞

パシフィック・リム:アップライジング “Pacific Rim Uprising”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:スティーヴン・S・デナイト
 Budget:$150,000,000
 Weekend Box Office:$28,116,535(3708)
 OSCAR PLANET Score:47.1
 Oscar Potential:主演男優賞:ジョン・ボイエガ
           助演男優賞:スコット・イーストウッド
           美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“Sherlock Gnomes”
 配給:パラマウント、MGM
 監督:ジョン・スティーヴンソン
 Budget:$59,000,000
 Weekend Box Office:$10,604,774(3662) zzz...
 OSCAR PLANET Score:36.9
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

ミッドナイト・サン タイヨウのうた “Midnight Sun”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:スコット・スピアー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$4,119,000(2173) zzz...
 OSCAR PLANET Score:33.4 BIG BOMB!!!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:パトリック・シュワルツェネッガー
           主演女優賞:べラ・ソーン

“Unsane”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
 Budget:$1,500,000
 Weekend Box Office:$3,762,145(2023) zzz...
 OSCAR PLANET Score:72.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:クレア・フォイ
           助演男優賞:ジョシュア・レナード
           撮影賞

ジャコメッティ 最後の肖像 “Final Portrait”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:スタンリー・トゥッチ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$25,472(3)
 OSCAR PLANET Score:74.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジェフリー・ラッシュ
           助演男優賞:アーミー・ハマー
           作曲賞

“Paul, Apostle of Christ”
 配給:コロンビア
 監督:アンドリュー・ハイアット
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$5,172,585(1473)
 OSCAR PLANET Score:46.9
 Oscar Potential:主演男優賞:ジム・カヴィーゼル
           助演男優賞:オリヴィエ・マルティネス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『犬ヶ島』はウェス・アンダーソンが日本を舞台に描くストップモーション・アニメーション。犬インフルエンザの蔓延で犬たちが犬ヶ島なる離島に隔離された近未来。12歳の少年が愛犬を探す冒険に出る様を描く。ベルリン国際映画祭では銀熊賞(監督賞)を受賞。「ファンタスティック Mr.FOX」(09年)以来となるアンダーソンのアニメーションは、またもや傑作との賛辞が乱れ飛んでいる。昨今溢れるその他のアニメーションのように可愛らしさばかりを追求しない画の数々には本物の美が宿っている上、物語もアンダーソン映画史上、最もとっつきやすいチャーミングなもの。大人子ども関係なく魅了する世界観になっているという。実際、否定派を見つけるのが非常に困難な状況。これだけの賛辞であれば、アニメーション映画賞ノミネートは間違いないだろう。もしかしたら脚本賞でも善戦するかもしれない。熱心なアンダーソンファンの心を捉えたか、映画館も大盛況となっている。何とか一般層まで支持を拡大したいところ。

 「パシフィック・リム」(13年)の続編『パシフィック・リム:アップライジング』が登場。地球に再びKAIJUが出現。若いパイロットたちが新世代のイェーガーに乗り込み、戦いに挑む。前作で主演を務めたチャーリー・ハナムは出てこない上、ギレルモ・デル・トロがプロデュースに回っているのが不安を感じさせるものの、どうやら前作には及ばずとも悪くはない出来映えになってる模様。一作目と同じことを繰り返しているだけとの指摘も相当数あるものの、それでもロボットとモンスターの対決は楽しく、オタク心をくすぐる要素もたっぷり。おそらく一作目を気に入った人が歓迎できる仕上がりなのではないか。賞レースでは視覚効果賞で目に留められるか否か。問題は興行成績で、決して惨敗ではないものの、1億5,000万ドルという製作費に見合った結果とは言えない。実は一作目も全米興行成績はぎりぎり1億ドルを超えたところに留まっている。それでも製作にゴーサインが出たのは海外興収が悪くなかったからで、おそらくスタジオも最初から海外興収をあてにしての製作だったのではないか。

 『Sherlock Gnomes』は2011年映画「Gnomeo & Juliet」の続編アニメーション。小人の置物ノームの世界が舞台。ノームたちが謎の失踪を遂げ、ノミオとジュリエットがシャーロック・ノームズなる探偵に捜査を依頼して…。続編はクオリティが落ちる…という業界の常識を覆すことはできず、批評家の反応は酷く冷たいそれで一致。描き込み不足の世界観の中、魅力不足のキャラクターたちが薄っぺらなストーリーの上で右往左往するだけとのこと。元々高くはなかった一作目の評価を明らかに下回る判定と言って良い。声優としてジェームズ・マカヴォイ、エミリー・ブラントが続投。ジョニー・デップまで担ぎ出したのだが…。アニメーション映画賞レースに参加することも、まずない。さて、続編の製作は1億ドル近く売り上げた一作目の興行収入が物を言ったと思われるが、今回は前作から約1,500万ドルも数字を下げる厳しい出足。製作費の回収も難しいだろう。

 2006年の日本映画「タイヨウのうた」がハリウッドリメイクされた。『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』がその作品。太陽の光に当たることのできない奇病にかかった少女と怪我で水泳選手になる夢を諦めた少年の恋を描く。今後の活躍が期待されるべラ・ソーンとパトリック・シュワルツェネッガーが主演に起用されたプロジェクトだが、どうやら出来映えは芳しいものではないらしい。感傷的で甘ったるい難病ムービーでしかなく、その見せ方も作為的でご都合主義に満ちているとの声が多々。ディズニーチャンネルの人気女性スターと人気アクションスターの息子の共演映画ということもあり、ラジー賞に目をつけられても全くおかしくない。興行的にも大惨敗。日本では5月に公開になるが、さてさて…。

 『Unsane』は全編iPhoneで撮影されたというスティーヴン・ソダーバーグ監督作。ストーカーにつきまとわれていると感じる女性が主人公。精神病院に入れられた彼女は現実と妄想の狭間に落ちていくことに…。数年前の引退宣言は案の定たいした意味のない発言だったソダーバーグ、いよいよ自分のやりたいことを突き詰める活動に入っている感。そして、批評家はそんな彼の動向を温かく見守っているようで、今回も批評は上々なもので占められている。決して目新しい内容ではないものの、B級映画に嬉々として飛び込むソダーバーグの演出は生き生きしていて、張り詰めた緊張感の下、自由に映画の技が繰り出されていくとか。賞レース参戦は最初から狙っていないだろう。ただ、残念ながら、高評価が興行成績には繋がっていない。尤も、製作費はたったの150万ドルで、そちらは既に回収したのだが…。

 日本では公開済みの実話物『ジャコメッティ 最後の肖像』も封切りへ。フランスの芸術家アルベルト・ジャコメッティが、彼のファンであるひとりの青年をモデルに最後の肖像画を描く様を綴る。シリアスな要素はあまりなく、軽やかな語りとコメディの味つけがポイントで、批評家はそんな作りを歓迎。派手さはないものの、焦ることなくじっくり語られるペースが心地良く、ウィットやユーモアも愉快。ジェフリー・ラッシュとアーミー・ハマーの掛け合いも充実のレヴェルにあるとの賛辞が飛んでいる。賞レースに絡むにはBUZZ不足が決定的に痛いが、仮にどこかの批評家賞に引っ掛かってもおかしくはない。ただ、興行的には可もなく不可もなくと言った成績に落ち着いている。





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