ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー
ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー “Rough Night”
監督:ルチア・アニエッロ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ケイト・マッキノン、ジリアン・ベル、
イラナ・グレイザー、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・W・ダウンズ、
デミ・ムーア、タイ・バーレル、ライアン・クーパー、コルトン・ヘインズ
評価:★★
1998年映画「ベリー・バッド・ウェディング」を覚えている人はどれだけいるだろうか。バチェラーパーティーで娼婦を殺してしまった男たちが巻き起こす騒動が描かれた。クリスチャン・スレーターとキャメロン・ディアスが共演した割りにさほど話題にならなかった作品だけれど、『ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー』のプロットはほぼ同じ。バチェロッテパーティーで男娼を殺してしまった女たちが騒動を巻き起こす。さあ、間違い探しをしてみよう。
監督:ルチア・アニエッロ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ケイト・マッキノン、ジリアン・ベル、
イラナ・グレイザー、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・W・ダウンズ、
デミ・ムーア、タイ・バーレル、ライアン・クーパー、コルトン・ヘインズ
評価:★★
1998年映画「ベリー・バッド・ウェディング」を覚えている人はどれだけいるだろうか。バチェラーパーティーで娼婦を殺してしまった男たちが巻き起こす騒動が描かれた。クリスチャン・スレーターとキャメロン・ディアスが共演した割りにさほど話題にならなかった作品だけれど、『ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー』のプロットはほぼ同じ。バチェロッテパーティーで男娼を殺してしまった女たちが騒動を巻き起こす。さあ、間違い探しをしてみよう。
まあ、プロットは「ベリー・バッド・ウェディング」そっくりでも、狙ったのは2010年映画「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」のノリなのだろう。女だって男たちと同じようにハメを外すことがある。そしてハメを外したときには何が起こるか分からない。果たして、女たちは死体を何とかしようとギャアギャア喚きながら一晩を明かす。
これが笑えないのは、男に較べて女が結局、思い切ったバカに振り切れないからだろうか。…なんて書くと、男女差別になるか。けれどホント、ここで描かれるバカ騒ぎはスケールが小さい小さい。ガラス張りの家が活かされるのはほんの僅か。お隣さんがタイ・バーレルとデミ・ムーアなのもほとんど出オチ。ストリッパーが来ても瞬く間に死んでしまい、エロもゼロに等しい。マイアミの夜の持ち腐れというものだろう。
バカ騒ぎの根底に女の友情問題が敷かれている。ジリアン・ベルとケイト・マッキノンが主人公のいちばんの親友の座を巡って争う(実際はベルが気にしているだけ)。ふたりは笑いの主役は私とばかりに、身体を張って笑いを取りに来る。最初はベルが太めの身体を愛嬌に変えてぐいぐい来るものの、後半はマッキノンが狂気を滲ませながらさすがの暴走。ゾーイ・クラヴィッツとイラナ・グレイザーもそこそこ楽しませる。にも拘らず、いまいち弾けないのは、スカーレット・ヨハンソンのミスキャストが原因か。
美しさで言ったら、他の四人を大きくリードするヨハンソンはしかし、バカ喜劇をやるには纏う空気がシリアス過ぎる。ほとんどマッキノンやベルが繰り出す笑いを受けて、そこから先に広がっていかない。これがサンドラ・ブロックやリース・ウィザースプーンだったら、印象は大分違っていたのではないか。その埋め合わせだろうか、クライマックスのヨハンソンは、ブラック・ウィドウなアクションを僅かに見せる。まあ、良いでしょう。
ちなみに男たちは誰も彼も、印象の薄いハンサム顔が次から次へ。ヨハンソンのフィアンセ役でさえ、だ。ちなみに演じるポール・W・ダウンズは監督と一緒に作品の脚本を書いた人物らしい。ヨハンソンの相手役をどうしてもやりたかったのか、それとも製作費の大半をヨハンソンに持って行かれた苦肉の策なのか。どちらでも良いけれど、自身が見せる最大の笑いがオムツ姿だというのはどういうつもりか、聞いてみたいところだ。


これが笑えないのは、男に較べて女が結局、思い切ったバカに振り切れないからだろうか。…なんて書くと、男女差別になるか。けれどホント、ここで描かれるバカ騒ぎはスケールが小さい小さい。ガラス張りの家が活かされるのはほんの僅か。お隣さんがタイ・バーレルとデミ・ムーアなのもほとんど出オチ。ストリッパーが来ても瞬く間に死んでしまい、エロもゼロに等しい。マイアミの夜の持ち腐れというものだろう。
バカ騒ぎの根底に女の友情問題が敷かれている。ジリアン・ベルとケイト・マッキノンが主人公のいちばんの親友の座を巡って争う(実際はベルが気にしているだけ)。ふたりは笑いの主役は私とばかりに、身体を張って笑いを取りに来る。最初はベルが太めの身体を愛嬌に変えてぐいぐい来るものの、後半はマッキノンが狂気を滲ませながらさすがの暴走。ゾーイ・クラヴィッツとイラナ・グレイザーもそこそこ楽しませる。にも拘らず、いまいち弾けないのは、スカーレット・ヨハンソンのミスキャストが原因か。
美しさで言ったら、他の四人を大きくリードするヨハンソンはしかし、バカ喜劇をやるには纏う空気がシリアス過ぎる。ほとんどマッキノンやベルが繰り出す笑いを受けて、そこから先に広がっていかない。これがサンドラ・ブロックやリース・ウィザースプーンだったら、印象は大分違っていたのではないか。その埋め合わせだろうか、クライマックスのヨハンソンは、ブラック・ウィドウなアクションを僅かに見せる。まあ、良いでしょう。
ちなみに男たちは誰も彼も、印象の薄いハンサム顔が次から次へ。ヨハンソンのフィアンセ役でさえ、だ。ちなみに演じるポール・W・ダウンズは監督と一緒に作品の脚本を書いた人物らしい。ヨハンソンの相手役をどうしてもやりたかったのか、それとも製作費の大半をヨハンソンに持って行かれた苦肉の策なのか。どちらでも良いけれど、自身が見せる最大の笑いがオムツ姿だというのはどういうつもりか、聞いてみたいところだ。

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