フラットライナーズ

フラットライナーズ “Flatliners”

監督:ニールス・アルデン・オプレヴ

出演:エレン・ペイジ、ディエゴ・ルナ、ニーナ・ドブレフ、
   ジェームズ・ノートン、カシー・クレモンズ、キーファー・サザーランド

評価:★




 「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」(05年~)の医師たちは仕事以上に恋に夢中だけれど、『フラットライナーズ』の医学生たちは臨死体験の虜になる。わざと心臓を止め、再び息を吹き返すまでに見る光景にとり憑かれる。名目は実験・研究。しかし本当に獲得したいのは、その後に得られる不思議な力、圧倒的な覚醒だ。はっきりとあんぽんたん。失神ゲームに興じる輩と一緒にして良い。

 もちろん、そんな命を軽視するようなことをしておいて、都合良いことばかりは起こらない。彼らは悔恨と密着した恐怖に襲われる。この経験を残酷な青春などと好意的に解釈する必要は一切ない。楽して力を得ようという愚かさからは自業自得という言葉しか浮かばない。

 怖がらせ方がワンパターンで苦笑い。一度人物の顔をアップで捉え、徐々にカメラを引いていくと、見てはいけないものが映って、本人びっくり仰天…の繰り返し。一旦何かが映ってからは、安いホラー映画との間違い探しに一苦労。

 大体、若者たちが自らの身体を捧げて実験するのをご丁寧に一人ずつ見せ、かつそれに一時間も使うのがかったるいのだ。こんなのはせいぜい二人まで。後は省略してどんどん話を進めれば良い。それができないため前半は同じ画が続き、それに引っ張られるかのように後半は想像力に乏しいイメージ映像の羅列になる。メイン五人の内、お行儀良くひとりだけ臨死しないののも意味が分からない。良心の象徴ということ?

 恐怖から逃れるにはどうしたら良いか。ここに過去の罪と向き合うという説教が入る。あまりにも真っ当で、かえってひっくり返る。五人の内、ひとりは唐突に死んでしまうけれど、ではそれすら許されないのにその意味はどこに?臨死によって獲得した力を使うこともせず、そんなつまらない流れで終わりとは…。

 キーファー・サザーランドが出てくるのは、これが彼も出演した90年映画のリメイクだからだ。ジュリア・ロバーツも出ていたこと、その後例の結婚直前逃避行事件が起こったことぐらいしか覚えていないけれど、そもそもリメイクの価値はどこにあったのか。全然バカに見えないエレン・ペイジがバカに飛び込む様に違和感しか残らないのだった。その役柄の結末には唖然とするのみ。ちゃらーん…。





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