パーティで女の子に話しかけるには

パーティで女の子に話しかけるには “How to Talk to Girls at Parties”

監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル

出演:エル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン、
   ルース・ウィルソン、マット・ルーカス、ジョアンナ・スキャンラン、
   スティーヴン・キャンベル・ムーア、ララ・ピーク

評価:★★★




 エル・ファニングがアレックス・シャープに言うのだ。「もっとパンクして(Do more punk to me.)」。何と言うか、たったこれだけでメロメロになってしまう自分が怖い。女の子が宇宙人であることは、あまり重要ではない。『パーティで女の子に話しかけるには』はパンクな出会いを通じて自分を解放させる、少年と少女を描く。彼らのもがきに魅力が詰まっている。監督はジョン・キャメロン・ミッチェル。なーるほど。

 宇宙人が出てきても舞台は近未来にはならない。1977年、パンクが世界を席巻する時代に設定。主人公はパンクな生き方に憧れながら、ママに小遣いの前借りを頼む。そもそもパンクって何。音楽ジャンルの名称を越えて、ルールに縛られない生を求める輝きを、ミッチェルは切り取って見せる。

 矛盾に満ちた生き方に蹴りを入れる少年。彼はもちろん幼い顔でなければならない。筋肉質ではいけない。ファッションは世間から浮いていなければならない。女友達がいてはいけない。仲間内では気張っていなければならない。簡単に言えば、童貞でなければならない。そういう少年にシャープはぴったりだ。

 けれど、より重要なのは少女の方だ。依然透明感ある少女性を保つファニング。ズバリ適役。宇宙人ならではのズレ方で少年を振り回しながら笑みを浮かべ、時に涙を流す様が、最高にキュート。団子ヘアも決してレイア姫にならない愛らしさだ。少年は少女に一目惚れ。血のついた指を舐められた瞬間から、もう彼女から目が離せない。

 48時間という限られた時間の中での冒険は「ローマの休日」(53年)風。「リトル・ロマンス」(79年)よりは現実的で、「キミに逢えたら!」(08年)よりは浮遊感がある。そこにパンクが絡み「滅茶苦茶しても、俺たちは生きている」という結論に向けて疾走していくあたり、70年代イギリスのカルチャーシーンが活きている。ミッチェルは48時間が彼らにとっての宝石になる瞬間を愛でる。

 さて、宇宙人描写に関しては狙い通りの外し方が恥ずかしく感じられる。わざとダサい線、素人臭い手作り感に狙いを定めることで可愛らしく見せようとする手法が、ぶりっ子的違和感を醸し出しているか。クラブのボス役のニコール・キッドマンにはもっとエイリアンをあたふたさせて欲しかった。





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