ザ・サークル

ザ・サークル “The Circle”

監督:ジェームズ・ポンソルト

出演:エマ・ワトソン、トム・ハンクス、ジョン・ボイエガ、
   カレン・ギラン、エラー・コルトレーン、パットン・オズワルト、
   グレン・ヘドリー、ビル・パクストン

評価:★




 今の時代、SNSと一緒に廻っている。何でもかんでも個人で気軽に発信できるメディアは、流行に敏感で、しかし飽きっぽい現代人の最高の玩具だ。『ザ・サークル』はその危険性を謳い上げる。ただ、多くの人にとっては今更の感が強いだろう。それに気づいていてももなお、適当な距離を保てない。要は中毒なのだ。ちなみに最近最も愚かしく感じたネット用語は「インスタ映え」というヤツだ。いや、ホント、アンタたち、大丈夫かね。

 つくづく不思議なのは、各SNSで繋がっている人(フォロワーというヤツ)の数だ。公人や芸能人でもないのに100人超えは当たり前。1,000人超えなんてツワモノもいる。そんなに人と繋がりたいか。そんなに寂しいか。そんなに人気アピールしたいか。この映画の主人公にそんな欲望はないものの、それでも世界中と繋がることになる。

 ヒロインの場合は小型カメラを身体に装着。街中の至るところにもカメラが仕掛けられているので、ほとんど四六時中を世界に晒す。それはもはや生放送のリアリティショー。そんなのが健康的なわけがなく、でもそれこそが映画の言いたいことだから困る。やっぱり、今更の気配濃厚。

 中盤ヒロインは、「知ることは良いことだ」「秘密は嘘と同じだ」などと面白い展開を見せそうな言葉を口にする。それならばインターネット社会とどう折り合いをつけるか、独自の視点を提示するくらいのことはして欲しい。SNSを否定するだけでは幼いというもの。

 相変わらずインターネットと映画の相性は最悪だ。巨大モニターを前にしても、身体が全然動かないのだから。熱い血が流れる肉体が動いてこそ、映画だと良く分かる。クライマックスなど、ヒロインが大観衆の見守る中、背後に特大モニターがあるステージ上で、SNSのトップふたりを追い詰める。肉体が全く動かず、これっぽっちも盛り上がらない。

 そんなわけでエマ・ワトソンは終始バカな振る舞いをするのだけれど、これが全く似合わない。バカには見えないもの。ただより問題なのは、女優としてのスケール不足で、三十路が近くなってきたというのに、表情も所作も子どもっぽ過ぎる。「美女と野獣」(17年)はそのあたりを大変上手く利用していたけれど…。今後しばらくは、よほど大胆なイメージチェンジを図らない限り、かなり役柄が限られるのではないか。ハリー・ポッター仲間のダニエル・ラドクリフがあっさりオッサンにシフトしたのと大いに対照的と言える。





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